カテゴリ:虚言癖系
昨日の「痩せればモテる」と勘違いしていた知人だが、ダイアナ元妃を、恐ろしいまでに憎悪していた。ダイアナさんが亡くなった時の彼女のセリフ……
「美人美人とちやほやされてたけど、あと5年もすればババアになって見向きもされなかったのに。そういう惨めな姿をみてやりたかったのに」 私もあまりダイアナ元妃は好きではなかったので、亡くなった時には、「立場をわきまえないから、暗殺されたんじゃないの~」と思ったくらいで、大抵の悪口には免疫があった。が、ダイアナ元妃のような綺麗な人(これもまた、異論のある方は多いと思うが)に対して、例のおデブの彼女が抱いていた悪意の底知れ無さには、正直言って背筋が寒くなった。 彼女はきっと、自分がダイアナ元妃のように、チヤホヤされるニンゲンでありたかったのだろう。 ダイエットをしていなかった頃の彼女はきっと、「私は太っているからモテないだけなのだ。痩せたらチヤホヤされるのだ」という思いに心を慰めていたのだ。でも、どこかで「痩せてもダメかも」という、正しい自己認識があったから、ダイエットへの一歩を踏み出さなかったのではないだろうか。 ところが、某ウソつきさんへの対抗意識から、痩せることを決意した。そして結局、それが彼女の悲劇の始まりとなった。 大抵の女性が、痩せれば自分だってかなりイケる、という妄想を抱いている。でも、モテる人って、必ずしも痩せて、プロポーションがバツグン、というワケでもない。それに、今モテないその人が痩せたところで、(太っているよりは、声がかかりやすいかもしれないけれども)世間一般のレベルから言って、モテる女になれるとは限らない。 痩せてもダメだった、ということを知ったおデブの彼女、実は一部地域では「精神を病んで入院し再起不能」という噂を立てられていた。その時点では、まだ普通に社会生活を営んでいたので、明らかに面白半分な誹謗中傷だった。 しかし、普段、非常に怒りっぽい彼女は、そのときは、嬉しそうにしていた。そういう噂をたてられたのは、「私が痩せたのがみんな、羨ましいからよ」と、内緒話でも聞かせるように、誇らしげに言ったのをよーく覚えている。 縋れる妄想があるうちは、縋っていたら良い。でも、妄想なんてモノは、抱いていない方が自由で良いんじゃないだろうか。痩せればモテるという心は、今の自分を否定することに繋がるから、行きすぎるとこれはもう、びょーきであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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