カテゴリ:ヘンタイ系
今日、某繁華街を歩いていたら、後ろからみょーな空気が流れてきた。
ヘンな人アンテナの発達した私のことなので、過敏に反応したワケだが、さりげなく振り返ってみると、背の高い20代後半くらいの年代の男性が、ぶつぶつ言いながら歩いているところだった。 アタマのおかしいヤツ系の感じがしたので、バッグなど引ったくられないように警戒しながら、さりげなく歩をゆるめ、彼に追い越させた。すると彼はスタスタスタッと急に速度を上げ、私の前を歩いていた10代後半くらいの女の子に寄り添って歩き始めた。 「なーんだ。カップルが人混みで分断されて、それで彼氏の方がブツブツ言いながら、彼女を追いかけていたのか」 と、そう思った。だってその彼氏は、その女の子を背後から抱きしめるように肩に手をかけ、引き寄せていたから。 女の子はとても小柄で華奢。彼氏の方は190センチ近くはあろうかという長身でがっちりタイプだから、彼女の身体はすっぽりと彼氏の身体に隠されてしまい、私の目から見ると一瞬、微笑ましいカップルに見えたのであった。 ところが、である。次の瞬間、私の耳に響いたのは、女の子の絶叫である。 「ぎゃああああああああああああっ」 そして、小柄な身体が弾けるように、彼氏の巨体の陰から飛び出してきた。女の子は片手に携帯電話を持っており、どうやら歩きながらメールを読むか、書くかしていたようである。そのスキを突かれただけで、彼女にとってそのオトコは、まったく見知らぬ赤の他人だったのだ。 女の子は携帯を持った手を、意味不明にぶんぶん振り回し、真っ青な顔をしてオトコを睨みつけると、猛然とダッシュして走り去ってしまった。 な、なんと大胆なチカン…… その後、その男は鼻歌を歌いながらフラフラと、雑踏の中に消えていったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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