カテゴリ:勘違い系
何故だか知らないが、アタマの具合がちょっとおかしくなった人に、突然思い出される、という特技がある。
高校時代に、全然まったく何の接点もなく、2、3度口をきいたことがあるだけ、というクラスメートから、卒業後3年か4年くらい経ってから、分厚い封書をもらったのが、そういう特技の、そもそもの始まりかもしれない。 彼女は入学時に、新入生代表をつとめた秀才で(入試でトップだった人が、代表をやるらしい)、スポーツに明け暮れていた私なぞのことを、覚えていてくれたのね、という感じだった。 彼女は将来、法律家になるべく、大学でばりばり勉強していると風のうわさに聞き知っていたが、その手紙によれば、将来は大学に残り、教員を目指したいという話だった。 結構なことである。が、結構ではないのは、どうしてまた、そんな話を私のところにめんめんと書きつづって送ってきたのか、という点だった。それでも、ものごとをあんまり真剣に思い詰めるタイプではないので、「お手紙ありがとう」という、短い返信を返したっきり、彼女のことは忘れてしまっていた。 が、さらに数年して、彼女がノイローゼで大学を休学したっきり、どこへ行ったものか誰も知らない、という話を、同窓会が三度の飯より大好き、というクラスメートから聞かされた。同窓会マニアの友人は、私にその秀才との接点など、あるわけがないと思っていたから、「覚えているかなぁ、ほら、いつも1番だったナントカさんのこと」という風に話を切り出したのだったが。 同様のことが、大学卒業後もあった。この話は細かく書くと、ちょっとアレかもしれないので詳細は省くが、秀才で前途洋々な知人が、高望みしすぎて精神に異常をきたし、私にめんめんめんっと長い手紙をよこした後、ノイローゼで入院、という怖いほどに全く、同様のシチュエーション。そういうタイプに、ノイローゼ突入真っ最中に思い出され、思いの丈を訴えかけられる私って、いったい何なんだろうか? 最近も同様のことがあった。今度の相手は男性で、自分を高く評価しすぎたという点などは共通しているが、失踪後、帰還してから連絡してきた、という点が異なる。 彼は短いメールの中で、自分が今、非常にやりがいのある仕事をしている、ということを書いていた。まあ、よかったじゃん、と思った私は、またまた当たり障り無く返信。しかーし、翌々日に戻ってきた彼の返信に目を疑った。 「Gomaさんが、元気そうでなんだかほっとしました」 はあああああああ? おめーだろーが、失踪してみんなに心配をかけていたのは。おめーに「元気そうでホッと」される言われなんぞ、私にゃないぞおおおおおおっ 私の周囲にはこのように、自分のことを棚に上げる、どころか、自ら棚の上にのぼっちゃってモノを言うようなヤツが多いので、ひじょーに困っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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