カテゴリ:分類不能系
いやー、立ち直ったと思ったら、まだまだパソコンの調子が悪くてガックリ…… はああああ、こういうことって憂鬱ですね。それはともかく、今日はバスの中で、超ド級の変な人を見かけた。
ぼんやり座っていると、斜め前に、アタマにカーラーを巻いたままの人を発見。きれいなサラサラした黒髪をボブにしている女性で、私から見ると、両方のこめかみあたりに、ピンク色のプラスチックのカーラーが見えた。 「も、もしや、はずすのを忘れているんじゃ……」と心配したが、1分も経たないうちに、その人がカーラーをはずしたので、忘れていた訳ではないことが分かった。というよりもそれどころか、彼女は続いて、その2個のカーラーのうちの1つで、前髪を巻き始めたように見えた。そして、もう一方を、今度は後頭部にまきまきまきっと巻き上げたのだった。 「な、なんだこの人……」 私はぼーっとするのを中止して、がぜん張り切ってその人をぢーっと観察した。するとカーラーをおでこと後頭部に留めたその人は、何かを口に運んでいるようだった。白っぽいそのナニカが、何なのかはよく見えなかったが、もぐもぐと口が動いていたから、クリーム系の食べ物かもしれない。 それは良い。バスの中で、モノを食べるのはまあ、良いとしよう。が、次に彼女が膝の上のバッグから取り出したのは、なんとトイレットペーパー。片手を穴につっこんで、器用に「くるるるるっ」と紙をはぎ取り、30センチくらいちぎり取ると、彼女は丁寧に口元を拭き始めた。で、その紙を座席とバスの壁面の間に、ぽいっ くるるるるるっ 手を拭く ぽいっ くるるるるるっ またまた口元を拭く ぽいっ くるるるるるっ 今度は顔を拭き始める ぽいっ くるるるるるっ まだまだ顔を拭き続ける ぽいっ ~以下略~ 彼女は、10から12個ほどの紙つぶてのようなものを、床にぽいぽいして満足したのか、膝のバッグから今度は丸く大きなものを取り出した。手鏡である。それも、鏡部分の直径が少なくとも15センチはある大きなヤツ。そして彼女は、化粧をし始めた。トイレットペーパーも、どんっと膝の上に置いたままである。 次々にバッグの中から出現する液体状のものだの、固形のものだの、粉状のものだのを使用するたびに、 くるるるるるっ ぽいっ の合いの手が入る。そしてある瞬間に、鏡の中の彼女と目があってしまった。たぶん私は、ものすごい形相で彼女の後ろアタマを注視していたと思う。そのすごい形相を、鏡の中に見つけてしまった彼女も驚愕しただろうと思うけど、私もものすごく驚愕した。なんとそれは、シミ、シワだらけの、お婆さんだったのだ。 サラサラのきれいな黒髪から、私はその人を30代か40代くらいの女性だろうと思っていたのだが、鏡の中に見えた顔は、70はゆうに超したお婆さんである。それでバスの中でモノを喰うのが納得いった(年寄りは良く、ミカンとかセンベとか喰っている。麦茶も良く飲む)。 最近、女子高生などが、電車の中で化粧をしたり、着替えまでしたりするのを見かけるけれど、ばーさんもなかなかどうして、侮れない馬鹿さ加減である。 それにしてもあのトイレットペーパー、どこかのトイレから失敬してきたものじゃないだろうなぁ。きたねーっ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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