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gomagoma0205

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2004年11月20日
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カテゴリ:勘違い系
 帰国子女に恨みがあるわけではないのだが、バカが多いなぁ、と思った最も強烈な体験をしたのは、えげれすに行ったときのことだ。

 そのとき私は、いわゆるりゅーがくというモノをしに出かけたのだが、ちょうどその年はものすごい旅行ブーム。飛行機がほとんど全く取れなかったので、私は大手の旅行会社のツアーに潜り込んで、イギリスへと旅だった。

 問題はヒースローで発生した。旅行会社は、ツアーを途中で抜けるお客を嫌うので、私はそのことを内緒にしていた。空港での入国審査の時、ほかのツアー客は「さいとしーいんぐぅ」とか言って、スカスカ通っていくのだが、私はビザを発給してもらわなければならないので、ちょっとだけ手間取った。

 心配した添乗員さんが、近寄ってこようとするのが、視野の片隅に入ったが、大学からの入学許可証を見せ、簡単に何をべんきょーするのかとか言ったことを、入国審査のヒトに説明するという程度だったので、手続きはすぐに終わった。が、入国審査を抜けて5歩くらい歩いたところで、とんでもない問題を発見! その日がたとえば今日と同じ11月20日だったとすると、ビザの期限が11月30日とか、そんな感じだったのだ。

 旅行で入国しても、たしか3ヶ月くらいは自動的にもらえたはずだと記憶しているが、なんと1週間ほど(そんなビザあるんかい)。何故そんなことになったかと言うと、その審査官は「2004年11月20日から2005年11月30日まで」と、まる一年分のビザを発給しようとして、後半の年度を間違えて2004年にしてしまった、ということなのだった。

 あわてて振り返り、間違いを訂正してもらおうとしたら、なんと! 私の担当官は、私の審査を終えた時点でお休み時間に入ってしまったらしく、姿がない! 

 「ええええ~っ」と絶叫した私に、今度こそ添乗員が駆け寄ってきた。「どうされましたか?」

 私が事情を説明すると、途中で抜ける客と分かって、添乗員は一瞬イヤそーな顔をしたが、それでも親身に、審査官たちの控え室のようなところに、一緒に行ってくれようとした。そこに登場したのが、バカ子女である。

 その人は、日系の某大航空会社のスチュワーデスさん(今風に言えばキャビンアテンダント)。大柄で押しの強い雰囲気の、とてもきれいなヒトだったが、あごをこう、くいっとあげて、彼女よりも背の高い私を見下ろすようにして言った。

「あの席を離れた時点で、彼女の勤務時間は終わっているのでぇ~す。彼女がそのビザを発給したのは勤務時間中(ここでちゃっと両手を左右に開く)。任務を終え、席を離れた彼女には、すでにそのビザを修正する権限は失われました。あなたはAlien Registration Office(外国人登録局。ここだけみょおおおお~にキコクシジョっぽい発音)に行かねばならないでしょう」

 なんだか下手くそな英文和訳みたいな日本語で、その美人すっちゃですは言った。「でぇ~す」という妙な抑揚もカンにさわったし、まるで自分がイギリス政府を代表してモノを言っているような、高圧的な態度にも腹がたった。が、そのときの私は、それどころではない。入国早々そのような状態は、さい先悪いも良いところで、もう、「ど~しよ~~~」と泣きたい気分である。

 勝ち誇ったように私を見下ろす(物理的には不可能なのだが)すっちゃですと、心配そうにおろおろする添乗員さんと、私が立ちつくしていると、そこへ件の入国審査官のおばさんが戻ってきた。と言うか、これから休憩に出かけるらしく、手にはぶらぶらと、化粧ポーチのようなものを持っている。

 彼女は最後に担当した私のことを覚えていて、「あら~、どうしたのぉ~~?」と近寄ってきた。そこで私が、「び、びざが、びざがあああ~」とパスポートを差し出すと、そのおばさんは大爆笑。「ごめんなさい! これじゃ観光だってできないわよね。年を間違えちゃったわ~~」

 彼女はポケットからペンを出し、期限である○○○○年にでっかくバッテンをつけ、その上に1年プラスした年号を書いてくれた。はいっと私にビザを戻すと、彼女は「がんばってね~」とひらひら手を振って去っていった。

 さんざんすっちゃですに脅されていた私と、私とともに「こりゃー大変なことになった」と、少しびびっていたまだ新米らしき添乗員さんはあっけにとられた。「セキヲハナレタダンカイデ、カノジョノニンムハシュウリョウシタノデハナカッタノカ?」

 私たちは、「せーの」と声を掛け合ったかのようなタイミングで、某日系航空会社の高圧的スチュワーデスを振り返った。いち早く逃げ去ったのか、彼女の姿がすでに消えていたことは言うまでもない。

 それにしても、日本だって書類を直すときは、ちっちゃな修正印を押すとかすると思うのだが、ボールペンでバッテンをつけて書き直す程度で、オッケーなのだろうか? 入国早々、イギリスのアバウトさに遭遇した私だったが、その後も、そのアバウトさに泣かされ、また助けられることになったのだった。

                       ~たぶん続かない(笑)~~






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最終更新日  2004年11月20日 11時23分20秒
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