カテゴリ:非常識系
この前、帰りがけに、駅を出たところにあるパン屋に寄ったところ、幼稚園くらいの男の子が、一番下にあるパンに、ぷすっぷすっぷすっと、指をつっこんで遊んでいた。
彼がいぢめているパンは、クロワッサン系だったので、アンコだのクリームだのが飛び出してくることはなかったが、うわー、これからは一番下の段のパンは、食べないことにしよう、と思ったのだった(カレーパンにそんなことしていたら、アタマはり倒したかも)。 そのとき、側にいたその子のかーちゃんも相当に非常識だったので、そのことを書こうかなと思ったりしていたが、どことなくインパクトに欠ける(最近はそういうバカオヤコが多いから)と思って躊躇していたら、今日は更に上を行くガキにあってしまった。 今日は「夕飯作るのめんどくさいから、何か食べたいなら買って帰ってこい」という母の厳命により、帰りがけ、駅前のスーパーに寄った。そこは結構大きくて、お総菜とかお弁当が充実しているのだ。また、値引きの判断が素早いので、夕方に寄るとかなりお得。 何にしようかなぁー、焼きそば? うーん、昼がスパゲッティだったし。幕の内弁当はシャケが辛そうだし、うーんうーん、そうだ! のり巻きとおいなりさんのセットにしようっと。 などと、実況中継することもないが、カゴを持ってうろうろしていた私は、50円引きとか上手くすると100円引きとかのセットが無いものかと、おにぎり・のり巻きコーナーへと駆けつけた。 すると今日は、のり巻きバイキングとかいうものをやっていたらしく、大きなトレーに、色々な種類ののり巻き、色々な種類のおいなりさんが並んでいる。値引きはされていないが、3個買うとちょっと安くなる。よし、これだ! ぺかぺかした、プラスチックの入れ物と、でかいピンセットのようなものを構え、ひじきいなり、とか、明太子巻きとか言ったものどもを選りすぐっていると、隣で妙な物音がした。 どすっ 小さな音だが、確かに何かが落っこちる音。んー?と思いつつ無視していると、また小さな物音。 どすっ ふと振り返ると、これまた幼稚園くらいのガキが、ジャンボいなりを手に取り、袋の中身をぶちまける要領で、中のご飯を床に落っことしていたのだ。 ぎゃあああああああああああああっ 私はつくづく、気が小さくできているらしく、いなりずしが、しかも一番高いジャンボいなりが、とんでもない虐待を受けているのを見て、本当に心臓がとまりそうになった。 あまりのことにあうあうしていると、ガキは3つめの犠牲者に手を出したのだが、その瞬間、「まこちゃ~ん」というばあさんの声が。 その子は、まこととかいう名前らしく、ばーさんの声に振り返った。その顔はけっこう、無邪気そうだった。近寄ってきたばーさんは、まこなんちゃらの手の油揚げ、床に転がるご飯の固まり2個、投げ捨てられた油揚げ一枚、そして最後にちらりと、口をぱくぱくさせている私の方を見た。そして、まるで私がまこなんちゃらを誘拐でもしようとしていたかのように、さっと孫を引き寄せ、こちらを睨むようにして立ち去ってしまった。 後に取り残されたのは、でかいピンセットを宙に浮かせたまま、硬直している私と、床に散乱する2個分の元ジャンボいなりだけ。なんだか私が犯人のように見えなくもない状況だ。 と言うわけで私の今日の夕飯は、近所の(感じの悪くない)コンビニで買った菓子パンと牛乳、ということになってしまったのだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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