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テーマ:☆ボクシング☆(642)
カテゴリ:ボクシング
私のブログカテゴリーにはボクシングという欄があるが、開設依頼、一度も記入したことがない。試合の技術論や業界裏話を含めると、マングローブ1970さんや、「ボクレポ」さんといった、本当にボクシングが好きなファンから見れば、素人同然であり、書く内容がないと思っていた。また、このサイトにもありがたいことに少しずつ固定客の読者が増えてくると、どうしてもニーズにあった内容を書こうと思ってしまう、心理もある。しかし、今回はじめて書こうと思う。ファンである業界の危機的状況を感じる。 ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチが一昨日行われ、チャンピオンの内藤大助選手が挑戦者の亀田大毅選手に判定勝ちをした。 この試合、仕事中に日刊スポーツの速報サイトで確認したのだが、12Rが10-6となっていて、「何それ?」と思ったが、家に帰ってビデオを見たら「そういうことか」と頷いてしまった。 この一家の功罪は整理して考えないと、これではまるでホリエモンと同じになってしまう。持ち上げるだけ持ち上げといて、「ほれ見たことか」といわんばかりバッシングを浴びせてしまえば、精神的に再起不能に陥りかけない(一家は法令違反を犯していないという前提で考えないといけないが、今後脱税とかないのかやや心配。こういうのは弱り目に祟り目になることが多い)。 功績の方からは、現役のプロボクサーで、現在東洋太平洋フェザー級チャンピオンの榎選手のブログがよいだろう。何せ同業者の直接の言葉であり、重みがあるし、業界関係者もおおむね同じ意見だと思う。 以下引用 自分がここ3,4年ぐらい前からかな~なんらかのゲストに来てほしいといわれる機会が増えた。また応援も増えた。なぜだろう。やっぱり一番は亀田3兄弟のおかげで、ボクシングというものが一般の人に知られるようになったからだと思う。 今の時代、昔に比べて、格闘技はK-1やプライド、ヒーローズと、いろんな格闘技がある。ボクシングはどちらかというと地味で、テレビでは深夜だし、華やかさでは圧倒的に負ける。ボクシングそのものが忘れ去られてしまう。特に若い人に。そこを救ったのは亀だ3兄弟だと思う。 あおの強烈なキャラクター、あの兄弟だけで他の格闘技の視聴率を超える。それだけですごい。そしてボクシングというものが一般の人に広く知られるようになったと思う。亀田3兄弟がボクシング界を盛り上げたという業績は認めざるを得ないと俺は思います。あの努力するとこ、自信がある。また亀田3兄弟じゃなかったら、あそこまで人気はでなかった。そしてボクシングというものが、今まで知らなかった人に広まった。他のボクシングの試合も見てみたいな~って。 引用終わり また、前東日本ボクシング協会会長の輪島功一さんは、「亀田(長男興毅の世界戦の後)のおかげで協会が1億5千万ほど黒字になった」とも言っていた。 今までボクシングとはまったく無縁の山崎元さんのような経済評論家までもがブログなどで取り上げ、みのもんたや和田アキ子といった芸能界の重鎮にも取り上げてもらっている(TBSのおかげだが)。 罪の方は改めて書くまでもないだろう。態度、マナー・・・それに見合わない実力。何より、危機的な人気でありながら、ボクシングをこよなく愛して、かつ、支えてきた中核的なファンの気持ちを「大赤字」にしてしまったのは最大の罪だろう。 私は、これからの反動が怖い。経済現象で言えばバブル崩壊後の反動みたいなやつだ。株式市場は90年代初めのバブルから立ち直るのに10年以上費やした。ホリエモンをはじめとする新興市場も沈みっぱなしで、投資家は大企業投資にシフトしている。 亀田現象も他の選手や興行に悪影響を及ぼさないか心配だ。とりわけ、ボクシングというスポーツに対する信頼性が揺らがないかだ。前述の山崎元さん他は、「こんな大毅にKOで勝てない内藤も、たいしたことがなく凡戦」と評した。 ボクシングそのものを知らない人の意見とはいえ、一般の人の意見であり、本来否定する必要のない領域まで否定されてしまい、結局、全体にマイナスになる。 例えば、中国産、メイド・イン・チャイナといえば、諸悪の代名詞のような響きをお持ちの方も多いと思う。中国は何でも悪いかのような風潮だ(私は決してそうは思わない。中国と協調しないと、食糧問題、環境問題等自国だけではどうにもならない問題など、うまく関係を保たないと、結局日本が損をする)。 今後の流れがどうなるかわからないが、亀田バッシングは続きそうである。亀田家としてはあんなとってつけたコメントで許されるはずがなく、うまくカムバックできる土台および、なんだかんだいっても、今まで「目を瞑ってくれた」業界関係者への反省の念を示さなければならない。ただし、亀田ブランドを完全に否定しては、今後の営業活動にも差し支える。 選手自体はまだ若く、これ以上騒いで、本当に切腹したら、誰の責任なのだ。再起の機会を与えることは当然であると思う。和田アキ子さんが提唱している、親離れのススメは参考になるし、こういった方がもっと声を上げてくれれば、本人たちも影響されるだろう。 我々ファンは、亀田兄弟に再起のチャンスを与えなければならないし、亀田家にもその努力が必要とされる。この2つがないと、ボクシング界全体が結局は大きなダメージを負うだろう。親亀田家のTBSには視聴率ばかりでなく、もう人肌脱いでもらいたいが、難しいかな。 一方的なバッシングは結局業界全体をマイナスにしてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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