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すかいらーく創業家、最高顧問職を返上(3日Yomiuri Online)。
先日の社長解任劇に続き、他の兄弟やすかいらーくは8月の臨時株主総会で、業績不振などを理由に三男の横川竟(きわむ)・前社長が解任されたばかり。これで創業家の4兄弟全員が会社経営から完全に離れることになる。 以上抜粋 MがなくなったMBOは結局 1 乗っ取られた? 2うまく売り抜けた? 3結果的に事業承継ができた? 日経ビジネスオンラインにはファンドと経営者は 「淡水魚と海水魚」の違いがある、と横川氏が激白され、日経新聞でもMBOを疑問視する記事が出ていました。経営者の思いのままにならない非公開化に意味がないような記事が多いが、やはり当初の環境変化に柔軟に対応できないと、いかなる経営者でも自由な経営は難しいのではないだろうか? うまくいっている時は誰も何も言わないが、躓くと、銀行からのプレッシャーは過去以上に厳しくなっているし、無借金で経営するにはかなりがっちりした経営をそれまでにしておかなければならないでしょうし(上場企業だと無借金は資本の無駄遣い扱いされ、やはり何か考えないといけない)、経営者の思いのまま、というのはどこかで結局はシステムが破綻をきたす(注:経営破たんするとは言っていません)ので、経営のけん制が働くのは結局は事業のためには良い、ということの軸をぶれないようにしたいものです。
しかしながら、昨日は日本ジャンボー(写真現像など)がやはり事業再構築のためと言って、ゼネラル(OA機器販売)もMBOの発表をするなど、やはり非公開化ニーズはあるようです。 ゼネラルのケースは大和証券SMBCプリンシパルインベストメントから資金調達をする模様です。 日本ジャンボーは特に触れられていないので、オーナー持ち株会社が全額借入金で調達するのでしょうか(この場合、ファンドではなく銀行のコベナンツがつくのでしょう)。しかし、同日付で事実上の業績上方修正をしているようにも思えますが...、TOB価格を発表する直前の業績修正は下方修正ならいざ知らず、営業利益までは上方修正で営業利益以下は金融的な評価損程度だと事実上の上方修正で、ニュートラルなマーケットだと株価上昇要因になっていませんでしたでしょうか? (つまり、TOBの際のプレミアムが高いか低いかの議論に落ち着くが、本件は100%近いプレミアムが付いており、上記のような議論は吹き飛ばされそう。株式市場の目が節穴だったのか、よっぽど非公開化したかったのか・・・)
非公開化のみならず、大企業独立型のMBO(この前ツムラのバスクリン事業がMBOしましたね)のようなものももっと出てきてもいいような気がします。非公開化だけがMBOじゃないですね。
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