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カテゴリ:M&A
自戒の念をこめてこのタイトルに。
未だに銀証分離論者の看板を下げるつもりがない私ですが、時代の流れは銀証統合(利益相反があるので融合とまではいかないと思うが)に向かっていますね。 モルガンスタンレーとゴールドマンサックスが銀行持ち株会社の免許取得というロイターの記事に続いて、三菱UFJのモルガンスタンレー9000億円出資のニュースが続きゃ、白旗状態です。 「石橋をたたいて壊す」(実際そういう事例を見てきた)三菱グループがものすごい勢いで海外進出を行っている。 三菱商事の資源エネルギー攻勢、東京海上の米損保買収、三菱UFJの地銀完全子会社化と今回のモルスタ出資、ついでに言えば、三菱重工の航空機部門参入や仏原子力発電会社との提携(その一方、キャタピラーに三菱重工持分の新キャタピラー三菱株式の大部分を売却するなど選択と集中を行っている)など攻勢がすごい。
しかし、大人しい農耕民族のような銀行に預金をした人が、気がつくと狩猟民族たる投資銀行の餌食となってしまうようなことがないようにしてほしいものだ。銀行持ち株会社編入でBISの自己資本規制を受けるようだが、そんなのあっても、今回のようにウン千億円が一気にパアになってしまうのだし、じゃあシティグループやUBSはどうなんだい? という問いやみずほFGのように証券会社で失態続きの例など「本業」の銀行の安定性に疑問符が投げかけられることにならないのか?
事業モデルのそもそも論が変わっていくのだろうか? 現時点ではパニックを抑えたいというのが先行しているように感じる。「投資銀行の幻想」が邦銀を覆いかぶさる。個人的には商業銀行部門のグローバル化を行くHSBC型を支持している。
(野村のリーマンアジア部門が仮に日経で報道されている200億円だと、三菱の9000億円はどうなんだ、と思ってしまう。モルスタもカチカチ山状態のはずなのに。投資銀行の価値はどこにあるのか? 前回申し上げたように人ですね、リスクをいとわない。三菱にそのような猛獣使いができるのか? 地球人と火星人、9000億円は大きい)
外しまくってるので、これ以上はチャックします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/23 06:31:50 PM
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