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カテゴリ:その他スポーツ
FT.Comによると、ホンダはF1チームの売却、もしくは解散を考えているという。 Honda to disband F1 team unless buyer is foundこれも今回の「100年に一度」の不況対策のためなのか?派遣社員、期間工の解約など雇用対策も迫られており、仕方ないのかなあ。 F1ファンとしてはさびしい限りだが、今後のホンダの経営戦略上、はたしてカーレースがどこまでホンダに必要なのかという「企業価値」の観点と、ホンダが象徴的なレースから撤退することが、「ホンダスピリッツ」の毀損につながり、結果的に企業価値が落ちてしまうのでは、という問題を抱えるのではないでしょうか? FT.comによると、昨年ホンダはF1に147百万ポンド(今現在は超円高なので、円高になる前のレートで仮に1ポンド170円程度とすれば約250億円)をつぎ込み、F1界でナンバーワンの出資者だったとのことのようです。 しかしながらホンダはアイルトン・セナ、アラン・プロスト等を擁した80年代後半~90年代前半の輝きは失せてしまい、なかなか勝てない存在となってしまった。
ホンダは今、環境対策自動車の開発に余念がない。かつてのホンダはスポーツカータイプの新ジャンルを個性ある車で席巻し、若者の心をつかんでいた。その延長線上にF1などのモータースポーツがあり、ホンダ信者を生んでいた。 今、若い人の車離れが深刻化される日本、世界的に小型車の需要が高い事情、2輪では圧倒的なトップメーカー、小型車でヒットを飛ばし続けるホンダの営業戦略。 「環境に優しくない」F1に大金を投じる大義名分が薄れてきた。一方、燃料電池自動車などの開発はまだまだ途上であるが、この前TVで社長さんも絶対低価格での量産化を成功させたい、とする意気込みを語っておられた。 現在のホンダは再度の業績下方修正が予想されているが、小型車、環境開発、アジア戦略、二輪事業などトヨタやフォルクスワーゲンといったライバルよりも将来的には相対的な地位が有利と言われている。
一方、カーレースとホンダというのは創業当時から積極的に行っていたと言われるほど社内でも取り組みに対する理解や求心力にもなっていそうな分野である。
同社は90年代半ばにやはり、不況に逢い、F1から撤退した。その時はカムバックの含みを残していた。そして、数年後見事にF1界に復帰した(その後勝てないんですよね)。 再復帰があるのか?その時経営陣は、「環境のホンダ」を取るのか「スピリッツ」を選択するのか、両立できるのか、悩ましい選択をするのでしょう。 今回の撤退はホンダだけの問題でもなく、他のチームやF1界全体にも大きく影響を及ぼすだろう。不況や資金調達難はホンダだけの問題ではないからだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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