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テーマ:株式投資日記(20508)
カテゴリ:M&A
シティ・グループとバンカメの4Q決算の発表が終わりました。 今日の日経新聞を読む限り 米国の支援体制は、とにかく 「金融システム」 の維持とこれ以上の実体経済への波及を食い止める、という応急処置的な感じがいたしました。 シティは思い切って、銀行業務中心の体制(旧ソロモンはシティーコープの投資銀行部門になるんでしょうか)になりましたが、これは市場がここ数年、シティに対して抱いていた疑問をそのまま反映した分割と言う気がいたします。 シティの失敗が、銀行と証券の失敗というビジネスモデル的なものか、経営者の管理能力不足が原因なのか(私は前者の意見なんですが)きちんとした分析が今後必要な気がいたします。多分両方が原因かな? しかし、そういった答えが出ないまま、バンカメでは、なし崩し的に、旧メリル部門の損失補てんを政府が行ったことになります。旧メリル部門は今後「バットカンパニー」の主役を務めそうなので、新生バンカメがどんな姿になるのか見ものです。 新生バンカメには旧メリルのブローカレッジ部門が残存する(可能性が今は高そう)のであれば、シティの解体、分割の方針と、バンカメのそれでは全く正反対の対応になってしまい、「国民の血税」に、申し開きが出来ないような気がします。 民主党政権として、「大きすぎて潰せない」 はこれ以上放置したくないのではないでしょうか? それとバンカメの経営陣への責任問題はどうなるのでしょうか? シティのバンディエット氏は、個人的には「なす術がなかった」と思いますが(分割の意思決定も、この程度のスピードなら許容範囲ではないか)、 バンカメの場合、あのタイミングで政府支援の「お土産なし」でメリルを買収に向かったのであれば、結構クエスチョンです。メリルの実態が想像以上に悪化した、とエクスキューズがありましたが、想像力が乏しすぎたのではないでしょうか? もっとも、あの段階でメリルの買収を見送っていれば、リーマン、メリルの2大破綻が待っていたような気がしますので、金融危機の食い止めに「貢献」されたことも否定できません。ただ、一企業の経営者として、「想像力」 がなかったと感じます。 ご参考
そして、「ノンコア」指定された日興コーディアル(と日興アセットマネジメント)。 三菱はモルスタがスミスバーニーとの合弁で、日興を引き受けなかった時点で、ないと考えるのが自然なのか? みずほも新光証券やみずほインベスターがあるので、ブローカレッジのみだと魅力半減か? SMBCは大和グループがあるので元々必要なしか? まさか、りそなグループ?同行はフランスのクレディ・アルディコルと親密だが、彼らの日本証券地盤? まさか政策投資銀行?(これはないか) まさか農林中金? まさか郵政(かんぽの宿で困っていますが)? 今回の不況は、前回と違い、こういったリスクを引き受ける外資がボロボロなので国内勢で資金余力と事業拡張意欲のあるところが活躍できそうです。 え? うちのファンドでMBO? そんなに大きくありません。
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