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元・経営コンサルタントの投資日記

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2010/03/07
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カテゴリ:転職
 

いつものことですが、日本の新聞(日本経済新聞しか読みませんが)は経済見通し等に過度に悲観的だと思われます。同系列の経済TV番組(ワールドビジネスサテライト)も似たような感じです。

 

小谷キャスターはゲスト解説者に「ダメですよねえ」としつこく質問し、解説者も「そうですね」とその場をやり過ごすシーンがよく見られます(フェルドマン、ミコシさん、五十嵐さんは持論をしっかり述べられるが、それでも時折負けているシーンがある)。

 

「裏番組?」である日経CNBCなどに同じ人物が出演すると(ヴェリタストークなど)結構持論を展開するのに。

 

米国経済は「戦後最悪の不況」、「百年に一度の」だから、現在の回復局面もすべて まがいもの であるであるかの様な報じ方です。

 

日本経済も失業率が回復傾向にあっても「すぐに5%台に逆戻り」とか、現金給与支給額が20か月ぶりにプラスに転じても、TOPIXは大きく反応しませんでした。

 

私が一番気に入らない(といいつつ読んでいる馬鹿な自分)のは日経夕刊の「ウオール街ラウンドアップ」というコラムです。これは記者の実名が入っているため、「大磯小磯」のようなふざけたコラムとは一線を画す必要性があります。

 

このコラムを書く記者(Z氏)は本当にウオール街から書いているのか?と思うような感じです。なぜならCNBC、WSJ、ブルームバーグ等を読んでいると、悲観論もあるが、建設的な意見も同じぐらいあります。

 

週末の米雇用統計発表後の株価の反応はまさしく「建設派」が優勢だったわけですね。同コラムは「いや、それでも1500万人の失業者がいるようでは、消費の回復の足取りは...」といった感じでした。

 

日経新聞さんの論調は、「バブル絶頂の景気と比較すると、今の景気の状況はまったく富士山の3合目程度に過ぎず、全然だめだ」といった考え方が前提にあり、「富士山のふもと、いや、地下まで突き落とされた景気が、3合目まで回復してきた。頂上には程遠いが、少しずつ上り調子を大事にしよう」という感じにはなりませんね。

 

「3合目まで盛り返した」と考えるか「たった3合目」か。投資家はおおむね前者でしょうか?

 

もちろん、あのようなバブル崩壊ののちに、楽観的に物事を構えることはできませんし、慎重な見通しを持つことは重要ですが、「グリーンシュート」を摘んでしまう議論を毎回展開していると本当に、悲観が自己実現しかねません。

 

日本人は元来熱しやすい国民性(言い換えると主体性なく、大衆心理に流されやすい画一的な面)を持っているので、悲観論で「洗脳」されると、本当に悲観的になっていき、不必要な「心理不況」を招きかねません。マスコミさんが不況なのは彼ら自身のレベルが低いからでしょうが、国民経済全体を巻き込まないでほしいものです。

 

 

私は金融不況の真っただ中に(2001年)監査法人系のコンサルタント会社に転職しました。当時、金融機関は不良債権の山をやっと削る覚悟ができていた時でした。今思えば「不良債権処理ビジネス」の勃興期にあったので、結構求人意欲が旺盛だったのですが、もし、「常識的な」発想のままだったら、転職チャンスを逃していたかもしれません。

 

その監査法人系コンサル会社は今でこそ、入社が結構大変で、100枚ほどの経歴書から数枚の面接プロセスに進み、数回の面接を経てやっと1名の中途入社が決定されるようですが、私は初面接でいきなり内定でした。今応募すれば、100%採用されないだろうと自信があります(笑)。

 

銀行当時の同期からは、半分冗談でしょうが「いいなあ」と言われます(内心、「じゃあ辞めればいいだろ」、と思います。今の銀行員と仕事の話をしていると窒息死しそう)。

 

先日、某国内大手証券会社の方と話しましたが、中途採用が再開されているようです(国内系証券でもM&Aの事情から英語が必須のあそこ)。

 

他人とコミュニケーションをとるときに非常識では困りますが、赤信号をみんなで渡るような考え方でも前に進みません。

 

私は今転職活動を行っているわけではありませんが、転職も投資も「正しい情報」にもとづいて、非常識な行動をしたいものです。

 

といいつつ、3月はFRBのMBS債権買い取り終了、4月は米住宅取得税控除の最終月等、目先に2010年上半期株式市場最大のイベントがありますので、投資のほうはちょっと慎重になっていますが(下がるのを待っている)。

 

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Last updated  2010/03/07 09:58:12 AM
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