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テーマ:☆ボクシング☆(642)
カテゴリ:ボクシング
WBCフライ級タイトルマッチ、結果は2-0の判定で、挑戦者の暫定王者のポンサクレックの勝利。 私が見た感じでも、3~5ポイントポンサクレックの勝利。 試合の内容は前回の内藤戦の時の印象がそのまま出た感じ。
このポンサクレックという選手は、とにかく前に出来てきて中間距離からパンチを打ち込み、相手を押し込んでいくタイプのボクシングであり、そんなことは亀田陣営でもわかっていたこと。 前回、内藤戦でも私は消極的な試合運びとパンチ力のなさを指摘していたが、今回はやはり、ポンサクレックの前進を止めきれなかった点が敗因となった。
要するに亀田に内藤戦から進歩がなかった点が敗因のすべてである。 ポンサクレック陣営は内藤戦をじっくり研究していたであろうから、ある程度想定の範囲内で試合運びが出来たということだろう。 ポンサクレックの方は、前進すると亀田が亀のように頭を前に出したガードをするため、バッティングのリスクを負ってしまう点、実際バッティングで減点されてしまった点、この減点がなくとも採点で有利な試合展開であったこと、などを勘案し、終盤はあまり無理をしていなかったような気がする。それでもカウンターで時折危険なパンチを浴びせていた。11ラウンドでは危ないシーンがあった。
亀田が進歩した点はパンチにある程度耐えられるようになったこと(ランダエダ戦と比較して)、バッティングで流血したこと(かませ犬相手では、そのように攻撃してくる選手は少ない)であるが、体つきがフライ級では厳しくなっているのに対し、パンチ力はフライ級でも世界レベルでやや物足りなくなっている点は将来に暗雲を残しそうに思った。 あの戦い方では、ある程度パンチ力がある前提でなければ、パンチを受けても構わないと思っている相手には、この試合のように馬力で押し込まれるだけだろう。
再起に対しては、つまらない消化試合をしても進歩しないので、これからは意味のある試合を重ねていくことが大事だと思う(相手選手がヤル気になってくれるような試合)。
親父さんの場外乱闘は論外ですね。これでセコンドライセンス復活を祈願するなんで、トラを檻から放つのと同じ意味です。 ポンサクレックに対しては、強い相手と戦わないなどその 「チャンピオンとしての価値」 を批判する日本人ボクシング関係者は多かった。確かに過去の防衛戦はそのような感じがする。 しかし、実際内藤がチャンピオンになった時に、同じように安易な日本人挑戦者を選んでお茶を濁していた(ポンサクレックと再戦をしたが)。 しかし、今回正規王者に返り咲いた、その執念は正当に評価されるべきであろう。10回以上も連続で防衛したチャンピオンが、過去に子供扱いした選手にきちっとコンディションを合わせて挑戦し、見事勝利した、ということが重要な意味を持ったし、内藤も刺激を受けたことでしょう。
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