チビの宿題とは親の宿題である不条理。
本日のもも造の宿題:Take-Along Home Toby was ready to go for his morning walk. He peeked outside and looked around the yard. “Where is Sam?” Toby asked out loud. He wanted to take a nice quiet walk by himself. He didn’t want that pesky Sam following him. Slowly Toby began to walk across the grass. He was looking for bright red flowers. They were his favorite food. Then he heard “Sniff, sniff.” The sound was coming closer and closer. “Oh, no!” thought Toby. “It’s Sam.” Toby stood very still. But Sam found him. Sam sniffed Toby’s feet. Sam licked Toby’s nose. Toby didn’t like that. Toby pulled his feet and head into his shell. Then Sam began to bark. Toby was happy that he was safe inside his little take-along home.いつも一緒のおうち トビーは朝の散歩に出かけるところでした。彼は外を覗いて庭の辺りを見回しました。『サムは何処だろう?』トビーは声に出して言いました。彼は一人で静かに散歩したかったのです。彼はうっとうしいサムが後をついて来るのがいやだったのです。 ゆっくりとトビーは芝生の上を横切り始めました。彼は色鮮やかな赤い花を探していたのです。それは彼の大好物でした。すると、『くんくん』と聞こえました。その音はどんどん近付いてきます。『ああ、どうしよう!』トビーは思いました。『サムだ。』トビーは息を潜めて立ち尽くしました。 でもサムはトビーを見つけてしまいました。サムはトビーの足をくんくん嗅ぎました。サムはトビーの鼻を舐めました。トビーはそれが嫌いでした。トビーは彼の足と頭を殻の中に引っ込めました。するとサムは吼え始めました。トビーは彼の小さいいつも一緒のおうちの中は安心できる事を幸せに思いましたとさ。ってな文章題6歳仕様。コレを声に出して読んだ後、質問に答えるんだがいきなり躓いた最初の問題。問1: トビーは何ですか。絵で描きなさい。もも造の即答がコレ。問2: サムは何ですか。絵で描きなさい。もも造、サラサラっと描く。サムはかる~く正解だろうな。が、トビー、、、一体誰なんだ、オマエは、、??権造がひらめいたのはヤドカリだった。もも造がひらめいたのはカタツムリ。権造(大人)の論理:Walk(歩く)という事は、足があるのが前提である。Stood still(立ち尽くす)というのも、足があるのが前提である。FootではなくFeetとあるので複数の足があると思われる。←コレなんか決定的もも造(チビ)の論理:カタツムリにとっては動く事とはすなわち歩く事である。Stood still(立ち尽くす)というのは足で立つことではなくじっとしてるの意である。Feetとあるのはカタツムリの足がまるで細い足がたくさん波打って動いているように見えるからである。どちらも頑固ゆえにディベート開始。じっとしてるの意ならStood stillじゃなくってStay stillだろうが。細い足が波打ってるったって所詮一本のナメクジじゃね~か。足ねぇじゃね~か。歩けねぇからWalkじゃなくてMoveじゃね~か。攻撃厳しい権造の言葉に必死になるもも造。カタツムリにしてみりゃあるいてる『つもり』って言ってんじゃね~かよ。漫画とかでカタツムリって下が波打ってるじゃね~かよ。←もも造の絵参照イマジネーション乏しいんじゃね~か??こっちはカタツムリになりきって考えてるんじゃね~かよ。ゲージツは爆発だ的ご意見を吐きまくる。段々アツくなってきてしまい、ヤドカリっつったらヤドカリ!書き直せ!ノーー!!イッツマイホームワーク! ノットユアビジネス!んな偉そうな口は一人で宿題出来るようになってから叩けっ!ヤドカリカタツムリごときにすっかりケンカ腰。するともも造は、スタスタと網戸を開けて庭へと出、西洋風に両手を大げさ極まりなく広げてはマミー! ルックアットディス! ディスイズ アワ ヤード! ルック!ドューユーシー ハーミットクラブ(ヤドカリ)??ルック! ディスイズ スネイル(カタツムリ)!ノット ハーミットクラブ、オッケー?アイキャント ライアバウト ディス!!我が家の庭にたむろするカタツムリ集団を指差して、ウチの庭にはヤドカリなんぞ存在しない、カタツムリこそ真実、宿題に嘘書けってか?と権造に詰め寄る。う。。。。。。。理路整然かつ実直朴直な意見。一瞬言葉に詰まった権造。それは敗北を意味する。ふんっと鼻息荒く机に戻り問3へと勝手に進むもも造。もういいや、どうでもいいや、この宿題。でもやっぱ、ヤドカリな気がするよなぁ~~。未練タラタラな権造は妥協策として、宿題の最後に『我が家の裏庭の場合』という注意書きを書くように提案。自分の意見が通ったらあとはどーーでも良さそうなもも造は『in our yard』と律儀に書いていた。問3からは、なんでトビーをホニャララだと思ったのか述べよ、なんでサムがホニャララだと思ったのか述べよ、トビーホニャララは他にどんな行動をするか述べよ、、、なんて質問が続く。カタツムリもも造に敗北を決したヤドカリ権造、その後は黙々と必要な時のみ助けの手を差し出す。結局、なんでこの宿題にコレだけ時間掛かったよ?という位の膨大な時間と労力を費やし、やっと完了。後1枚金曜日提出せねばならない宿題があるものの、もはや取り掛かる気力もなく明日にまわす。で、終わった宿題をフォルダーに入れていると、、、。ああ??何だコレ?真ん中の方のページにやたらと余白の目立つペーパー2枚。やべっ!!『1月に読んだ本の記録』『一番気に入った本の記録』1月に読んだ本の記録は1から10まで。すなわち10冊分。一番気に入った本の記録は切り取って紙のマグカップを作り外側に気に入ったシーンの絵を描き内側に気に入った箇所を3箇所文章で書く。そして本日、1月28日。記入記録ゼロ。あ~~~~すっかり忘れてた~~~。めんどくせぇ~~~~~。もも造も冬休み後、この毎月の読書の宿題に関してはすっかり同様に失念していたようで2人呆然と白紙状態の2枚の紙を眺める。とりあえず、、寝る前に3冊ぶっ飛ばしで読ませた。それも最も薄っぺらい本と最も字がデカイ本。寝る前にもも造が本の記録の日付を1月の最初の方にしてもいいか?と聞いてくる。姑息なヤツめ、、、。だが、全く同じ事を実は考えていたものの、親が嘘つけと勧める事もよろしからず日付に触れないようにしてたんだが。大体、どうせ毎日フォルダーをチェックしてる先生はすでに確実にこのノータッチ状態の宿題に気付いている。そして、夕方のヤドカリカタツムリディベートの一件を権造はまだ根に持っている。もも造、嘘はいかんよ、キミ。キミが言ったんじゃないか。嘘はいかんと。ええええぇぇぇ~~とブツブツ言うもも造。が、しっかりと1月28日と記入させ一旦夕方潰えた親の威厳はなんとか平常レベルにまで復帰した。そして今気付いた事実。。31日までになんとかすっ飛ばして読ませようと思ったが、31日は土曜日。ってことはこの読書の宿題の提出日は30日金曜日。すなわち、明日しかないぞって事である。あ~~、無理っすね、無理無理。金曜日に素直にアタマ下げよう。先生に。人間正直が一番である。