義父、突然の入院
オフィスで始業してすぐのことです。めずらしく携帯に夫から電話が掛かってきました。夫はメール魔、電話魔なので、基本的に仕事中は私の携帯を鳴らすことを禁止してます。さすがに何かあったかな?と思って、折り返すと、なんと義父が救急車で運ばれたとのこと。夫は出張をキャンセルして、すぐに駆けつけるとのことでしたが、実は私、義父母との折り合いがこの1年ほど極端に悪く、恥ずかしい話、ついにお正月もお盆の挨拶もしないまま、今年を過ごしていました。夫は一人っ子の上、義母は普段は大阪の実家に住んでいて、川崎で一人暮らしをしている義父にとって、やっぱり一番身近な女手は、嫁の私なんですよね。本音を言うと“行きたくはありません”でしたが、さすがにこの事態で私が何もしないのはおかしな話。上司に事情を話し駆けつけました。川崎の駅前で、タオルやスリッパ等々、とりあえず役立ちそうなものを買い込み、病院に駆けつけると、点滴に、心電図に、酸素吸入と、身体中に管をつながれた義父がベッドで休んでました。先に夫が到着してたのですが、意識もはっきりしていて、ひどかった心臓の動悸や体温の上昇もかなり落ち着き、心配をしていただけに胸をなでおろしました。義父も私が顔を出すとは思ってなかったみたいですが、行けばどことなく嬉しそうな表情を見せてくれ、なんだか申し訳ないような、後ろめたい気持ちになりました。とりあえず小一時間ほどで病室を後にし、また会社に戻りましたが、注意力散漫で、仕事も手間取って仕方ありませんでした。複雑な想いも色々とあるのですが、しばらくは向き合うほかないと、心に決め、その日は家路に着きました。