子供のころに役に立った経験 3
テレビをよく見たということはっきりいってうちの家では常にテレビがついていた朝起きてから学校へ行く準備をしている時朝食を食べている時おそらく学校へ行ってからは母親が朝ドラを見終わるまではついていたと思うそして僕が学校から帰ってからは家族全員が寝静まるまで何らかのテレビがついていたそのような中で例えば食事の時一般的にはテレビはつけずに食べることに集中するようにあるいは家族での会話を楽しむ時間と言われるが我が家では食事の時間はニュースの時間と重なっていたので流れるニュースを基に家族の会話が行われていたニュースの内容も知ることができたし政治家の名前も覚えることができたし都道府県名や国名とその場所も知ることができたしわからないことは親からも教えてもらえたし僕にとっては食事の時間は社会の勉強時間のようなものだったまたアニメやドラマを通して身近ではない世間というものを知ることができたそれはまさに疑似体験なのである自分の身近には無い体験できない環境をアニメやドラマを通して体験して学ぶ疑似体験の場であったまた刑事ドラマなんかも多かったので犯罪とは何か犯罪をするとどうなるか死とはどのようなことかを知ることもできたアニメやドラマという疑似体験から喜怒哀楽という人間の感情も学べたと思うお笑い番組にしても今のように人をいじって笑いを取るような質の悪い笑いではなく漫才にしても知的な笑いだったような気がするしドリフの笑いにしてもむしろ反面教師になるような笑いだったような気がするとにかくテレビとは日常生活だけでは体験できないしかし非日常ではなく地域社会では学べない日常を体験できるものだった現在のテレビ番組は必ずしもそうではないのかもしれないしかし僕はテレビ視聴肯定派であるユーチューブなどの動画を見るよりはそしてゲームにいそしむことよりも健全な行為ではないかと思う少なくとも食事時に家族でニュースを見ながら(生活時間の差異でそう上手くはいかないが)その話題から学びとるようなことをしてほしいと思うかく言う我が家は食事時間に僕が子供と一緒でないこと妻が食事時のテレビ否定派なので実行できていないのであるのだが……