カテゴリ:信越の和レトロ
今回の出張の宿泊地が松本だったこともあり、民芸にどっぷり浸ることができました。
お土産もちょこちょこと……そこで素材にわけて松本の民芸を紹介しま~す。 まずは、布編から。 左は上田紬のブックカバー、右は松本紬のがま口。 長野にはたくさんの紬がありますが、今回買って来たのは上田紬と松本紬の小物たちです。 上田地方は古くから養蚕の盛んなところで、上田紬は江戸時代から大島紬、結城紬とともに3大紬の1つとされています。 真綿から糸を紡ぎ出して織られた素朴な縞・格子などの模様の上田紬は「三裏紬」とか「裏三代」と言われ,裏地を三度も取り替えても表地はへたらないと言われています。 井原西鶴の「日本永大蔵」には「この手紬の碁盤縞は命知らずとて親仁(おやじ)の着たる」とあります。 JR上田駅にあるお土産物屋にて撮影 今回買った文庫本カバーは基盤縞(格子)ではありませんが、これも上田紬に多い縞の模様。そういえば私が持っている赤地の縞着物に似ていませんか? これももしや上田紬なのかしら? この文庫カバーは、藤本 塩田店で作られたものだそうです。ここは紬の制作・販売をしていて、機織りの様子を見ることができ、喫茶スペースもあるそうです。 いいなぁ…行ってみたかった。 松本紬は希少な天蚕糸や草木染の糸を用いていることが特長。それは昭和5年に松本に信濃手工芸伝習所が設置され、草木染と手織の講習会が開催されたことに由来するということです。 がま口を買った、工藝 ほんごうさんでは本郷孝文さんの作品を中心にお店のスタッフの方が織られたものが展示、販売されています。 美しい反物。一旦10万円以上します。店内には機織り機の展示も。 反物が買えれば良いのですが……何ぶん予算的にも大幅オーバーでございまして……がま口で雰囲気を味わおうかと… でも青のグラデーションが素敵じゃありません?これも草木染めなんでしょうね。 夕ご飯はホテルの人のイチ押しで新三よしで郷土料理に舌鼓。信州そばや地元の野菜、そしてそして信州名物といえば馬肉料理! 馬刺寿司です。とろみたいですねぇ。左は友達が食べた馬肉どんぶりの焼いた馬肉。 くさみもなくてなかなかおいしかったですよ。でも馬さん、食べちゃってごめんなさい。 藤本 塩田店 長野県上田市前山前山寺脇 TEL:0268-38-7660 営業時間:10時~16時 12月~翌3月木曜休、定休日が祝日の場合営業、他無休 工藝 ほんごう 長野県松本市中央3-4-20 TEL:0263-32-3385 営業時間:10時~18時 毎週水曜定休 新三よし 長野県松本市中央2-1-33 毛利ビル1F・2F TEL:0263-39-0141 営業時間:11時半~14時、17時~23時 年末年始休 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.08.27 23:28:07
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