私にとってのイアン・ソープ。
今日は体に力が入らない1日でした…。私は2002年に初めて水泳を生観戦して、その時にグラントを好きになりました。グラントとイアンは本当にヤキモチやいちゃうほど仲が良さそうに見えて、信頼しあっている感じが伝わってきて、いつも私はイアンが羨ましかった。友達というだけでなくライバルでもある2人は、同じレースを泳ぐことが多く、私が今まで見たレースは全てイアンが勝利している。でもイアンに対して敵視するようなことは、私には一度もなかった。その理由はレース後に2人が祝福し合い、お互いを認め、2人が信頼しあっているのが分かるからできる事なんだと思う。そして何よりもイアンがいなければ、今の私はいないから。元々私はイアンのファンだった。だから2002年のパンパシを見に行った。実際見てグラントのファンになったけど、イアンがいなければ私は水泳に興味すら持たなかった。イアンの存在なしに今の私は絶対にあり得ないのである。そしてイアンを好きになって横浜に行き、今の私にとって本当に大切な友人達に出会うことが出来た。ネットを通じても大切な友人に出会えた。イアンをきっかけに私の人生は一変し、そしてかけがえのない出会いのキッカケをくれた人が私にとっては「イアン・ソープ」の他にはいないと思っています。そんなイアンが今日、現役引退を表明した。正直北京オリンピック前にこんな日が来るとは夢にも思っていなかった。私にとってもビックリしてしまう出来事で、イアンのファンの方達の気持ちを考えると、どんな言葉をかけていいのか正直言葉が見つからない…。ただ…今日1日色んなことを考えて思ったことは最後に泳いで引退してほしかった…ってこと。でもそれもしなかったのは、イアンだからなのかなぁと…。これは私の憶測でしかないけど、スーパースターは当たり前のように勝つことを求められるし、勝って当たり前だと思われていることが少なくない。怪我や体調不良で思うように調整ができなかったイアンがこのまま世界水泳の選考会に出場し、出場権が手に入っても2位じゃいけないんだよね…。国際大会ならまだしも、イアンが国内で負けることは絶対的に許されない環境に近かった気がする。普通に考えたら国際大会に出場できるだけでもすごいことなのに、イアンやグラントは1位で出場権を獲得しなければいけない状態な気がする。グラントだってイアンが出場している200m、400mなら2位通過でも何も言われない。でもイアンがいない800m、1500mでは2位通過では誰も評価しないと思う。今年F1を引退したシューマッハも同じだと思う。ワールドチャンピオンじゃないと本人も周りも納得しないし、7回もワールドチャンピオンになった人は、どうしても最高の引き際を求められてしまう。イアンだからこそ「引退」というのが出した答えだった気がしてなりませんでした…。ほんとに今日はショックだったし、すごく寂しい気持ちでいっぱいでした。ひとつの時代が終わった感じで…。イアンがいなければ水泳に興味も持たなかっただろうし、グラントを好きになることもなかった。グラントを好きにならなければ、水泳を見るためだけに海外に行ったりもしなかっただろうし、案外簡単に海外に行けちゃうことすら知らなかっただろうし、一切観光なしの水泳を見るためだけの海外旅行なんてあり得なかったと思う。大切な友人達との出会いも間違いなくなかった。グラントを好きになって私は変わることが出来た。そのきっかけを作ってくれたイアンに、本当に感謝してます。そしてグラントを好きでもイアンの泳いでいる姿は好きだったし、イアンのレースはやっぱり見ていて楽しかった。最後にイアンのレースを見たのは、去年のW杯。見れて良かったと思う。去年のW杯だけじゃなくて、福岡、横浜、オーストラリアでの大会、アテネオリンピック。TVであろうと生観戦であろうとイアンのレースを見れて良かった。そう思う…。