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テーマ:映画館で観た映画(8560)
カテゴリ:Movie 映画
久々の更新です。
かなり忙しかったです・・・ そんな中唯一の娯楽がこの映画を先週観に行ったこと!ネタバレはないように気をつけましたので、是非是非映画館に足を運んで欲しい、またはレンタルでご覧になって欲しいと思います! ★スタッフ&キャスト 監督:エドワード・ズウィック 監督として 『レジェンド・オブ・ウォール(1994)』『戦火の勇気(1996)』 『ラスト・サムライ(2003)』 制作者として 『恋に落ちたシェイクスピア(1998)』『アイ・アム・サム(2001)』 キャスト:レオナルド・ディカプリオ=ダニー・アーチャー ジャイモン・フンスー=ソロモン・バンディー ジェニファー・コネリー=マディー・ボウエン ★ストーリー(ネタバレなし) ダイアモンドを購入する際に、Color(カラー)Cut(カット)Clarity(透明度)Carat(カラット)のいわゆる「4つのC」をチェックすることが大切だと言われているが、人間として見落としてはいけない、もうひとつのCであるConflict(紛争)。 アフリカで生まれ育った元傭兵、ダイアモンドの密売人として生きる白人のアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、仕事から足を洗いアフリカから脱出することを願っている。 アフリカの小国シエラレオネに暮らすメンデ人の漁師、ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、長男ディアの日々の成長を見守りながら、国内の紛争の陰で家族と幸せに暮らしている。 アメリカ人であるマディ・ボウエン(ジェニファー・コネリー)はアフリカの地で真実を追い求めるべく取材のために滞在。 「自由」を求めるべく生きるアーチャー、「家族」を守るべく生きるソロモン、「真実」を探るべく、そして「真実」を知らしめるために生きるマディー。 現地で生きる白人、国内の紛争、そして国外から商用に利用されるアフリカの地で生きるアフリカ人、そのアフリカの様子を第三者的に見る国外。 ★感想 三者を通しての紛争のメカニズムと、そこに暮らす人々の悲劇をこの映画では「紛争ダイアモンド」を例に挙げ問題提言していると思う。 それを生業とする者たち、それについてどのような経緯か承知で売りさばく起業、おぼろげに知識がありながらも需要する者たち、全く知らずに購入したり、身に着けている者たち。 この映画を主に見るのは、需要側の私達です。 ダイアモンド=原産国の悲劇(紛争⇒反政府組織の残虐行為と支配、生死、難民問題・・・) ↓↓↓ 供給する先進国の会社 密売 反政府組織などの紛争に関わる組織の資金源 給料の何か月分ものダイアモンドを買う需要側、その何か月分もの給料が利益となる企業、それを支える密売行為。 企業、密売側は商売となるので、紛争を利用したり長引かせたりする。 この公式は、恐ろしく毛皮や武器の売買にもあてはまる。 紛争側の活動の資金・武器になる。 商売側の利益。 需要側の満腹感。 これは、全てその原産国の国家のシステムに介入した商売で、その「高価なモノ」はまさにその国で生活している人々の全てを踏みにじって末端の私達の元へ届けられる。私達が惜しみもなく大枚をはたいているものは、ビッグマネーのために多少ならず、大いに悲劇を生んでいるもの。 そうすると、需要側も直接殺人をしていなくとも、手を貸しているというか大きな要因。この映画を見て、きっと指にダイアモンドをはめながらも、「これ1個くらいはいいよね~」とか思っているレベルじゃダメでしょう。みーんなそう思っているんですから。 やっぱり毛皮を買う際には、「作られる工程を見学しよう!」とか、「ダイアモンドの原産国のツアー!」や、実際に毛皮やダイアモンドの血なまぐさい面を見ないと人間はダメなのかな。それでも、ダメかなのかな。 ダイアモンドとはかけ離れますが、先日テレビを見ていたら、現役東大生の親が娘のために無制限でせっせと仕送りし・・・東大生の親の平均年収は・・・などとそこまでは別に他人の家の財布の事情ですから良いやと思えますが、その娘のタンスの中から娘が誇らしげに、ごっそりと毛皮を何着も出してくる姿には、ぞっとしました。 末期だ・・・ 高価なもので、外見とともに内面も光るのかな。高価なもの持っていたら、人より優れているのかな。優越感って、内面や能力じゃなくって、高価なものから得るものなのかな。 かくいう私もブランド製品を数点持っているわけで、これからはより原産国は本当はどこなのか知り、どのような経緯で製品化、または店頭に並ぶか、毛皮製品は買わないことを徹底したいと思う。 映画の中の問題だけに感想が集中しちゃいましたが、キャストについて。レオナルド・ディカプリオのバイオの中から代表作『タイタニック』を抜いても良いのではと思います。確かに数々の記録を打ち立てた作品ではありますが、あれからレオは作品を選びに選んで性格俳優として活躍しているのに、いつまでもあの作品と比較されるのは、ちょっとファンとして黙っていられないところです。 あの『タイタニック』で何千人のレオファンが、この『ブラッド・ダイアモンド』や近年の作品を見たのかなぁと思います。このままレオには、自分の納得いく作品で全力の演技をしていって欲しいなと思います。特に一癖ある役を希望! そして、助演のジェニファー・コネリーと、ジャイモン・フンスーの演技もとても心に響きました。素晴らしかった。 余談ですが、俳優はその役の出身地や背景で、それに合わせた英語のアクセントで話すのですが、今回レオがスクリーンに出た瞬間、インタビューや他のアメリカが舞台の作品と違ったアクセントにすぐ気付きました。毎回、いろんな俳優がいろんなアクセントで話すのがとても興味深いです! 最後に、紛争や、少年兵、難民問題などについて取り上げている作品をいくつか紹介しようと思います。 『イノセント・ボイス-12歳の戦場-』 1980年代のエルサルバトルでの内紛と、少年兵について。 『ホテル・ルワンダ』 ジェノサイド(大虐殺)が行われた、ルワンダでの民族間の紛争と、先進国の反応。 『チェ・ゲバラとフィデル・カストロ』 チェ・ゲバラと邦題には付くが、メインはフィデル・カストロとキューバ革命。ゲバラのキューバとカストロへの関わり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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