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October 29, 2007
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カテゴリ:Movie 映画



2006年イギリス制作

★スタッフ
監督:ケヴィン・マクドナルド『運命を分けたザイル(2003)『ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実(1999)』

★原作
ジャイルズ・ホーデン『スコットランドの黒い王様』-原題『The last king ob Scotland(1998)』

★キャスト
イディ・アミン大統領:フォレスト・ウィテカー『パニック・ルーム(2002)』
ニコラス・ギャリガン:ジェームズ・マカヴォイ『ナルニア国物語:第一章ライオンと魔女(2005)』『ウィンブルドン(2004)』
サラ・メリット:ジリアン・アンダーソン『Xファイル』

★ストーリー:イディ・アミンとは?(ネタバレなし)
軍人出身。身長は2メートルを超え、その体格を生かし、ボクシングヘビー級チャンピオンになったほか、ウガンダ・ラグビーチームの唯一の黒人選手として活躍。

小学校卒業後、イギリス植民地軍炊事係から始まり、植民地軍中尉、そして軍参謀総長まで昇進した1971年にクーデターを指揮し、オボテ大統領から政権を掌握。

そのカリスマ性で、国民に愛され、また近隣諸国からも認められていたアミン。反対派勢力の国民30万人を虐殺し「アフリカで最も血にまみれた独裁者」または「人食い大統領」などのニックネームを付けられた大統領イディ・アミンを若きスコットランド人ニコラスの目を通し見た、事実をベースにした、イディ・アミンの大統領就任後、独裁者となり失脚するまでのストーリー。

ちなみに、ニコラス・ギャリガンは、アミン大統領の側近や親しくしていた人物をモデルにした架空の人物。

★簡略年表(関係分)
1962年 ウガンダ独立、ミルトン・オボテが大統領に就任、社会主義独立体勢を敷く。その後1966年には終身大統領へ

1971年 オボテがイギリス連邦首脳会議に出席の間、イディ・アミン軍参謀総長が指揮するクーデターで失脚。イディ・アミンが大統領就任

1979年 アミン反対派のウガンダ民族解放戦線により、アミン失脚。サウジアラビアへ亡命

1980年 オボテが大統領に返り咲く

1985年 再びクーデターによりオボテ失脚、タンザニアに亡命

2003年 アミン死去

2005年 オボテ死去

★感想
アフリカは本当に血なまぐさい。
誰かが地位に着き、誰かが失脚。平和と幸福への国民の期待、現状を打破する正義の元に新たな体制を敷く指導者。それも長くは続くことがなく、繰り返し。いつ国民は安堵できて、命の危険を感ずることなく暮らせるのか。

誰かが指導者へ上り詰めても、反対派がいる。反対派がクーデターを起こし、その派が擁立する指導者が新体制を敷く。またクーデターが起こる・・・

アフリカと言えば、貧困、発展途上のイメージがあるが、権力者や側近たちは先進国と変わらない近代的な暮らしを送っている。その権力者が掲げた、国民に約束した理想は、反対派に怯え、反対派を抑えつけ、独裁を守ることだったのか?

政治家が選挙に勝つことが仕事でないのと同じに、クーデターの繰り返しが仕事ではない。

このストーリーの重要人物ニコラスは実在の人物ではないが、独裁者の側近の重要性を改めて考えさせられたのと同時に、その瞬間瞬間でどの選択をするか、理想と信念を持って換言しても命を失うか、身を案じ権力者の運転者となりアクセルを踏むか、最高決定権はあくまでも権力者に属し諦めるか、またはクーデターの首謀者となり現政権を失脚させるか・・・どの選択をしてもエンディングまでの残り時間が多少ずれるだけで、失脚⇒クーデターへの道のりを辿るのかなと感じた。

ホテル・ルワンダ』をご覧になり、アフリカについて少しでも知りたい方にお勧めします。また、単にアフリカ、政治、紛争という範疇に留まらず、アミンという独裁者のストーリー、重要人物となった側近の1人のストーリーという位置付けでも見られるかと思います。

キャストについてですが、アミンを演じたフォレスト・ウィテカーは2006年のゴールデン・グローブやアカデミーで主演男優賞を獲得。反対派に血走った目を見開いて怒号をあげる様子、演説し国民を魅了する様子が凄まじかった。一方ニコラスを呼び寄せた後、幼馴染かなにかのように「ニコラス、ニコラス!」と駆け寄る姿、そしてラストでのニコラスに対する態度・・・これぞ変貌だと思った。

ニコラス演じるジェームズ・マカヴォイですが、この映画に出演しているのをレンタル店でパッケージを見て初めて知った。『ナルニア国物語』でのタムナスさんの演技と是非是非比較して見て頂ければ、どれくらいこれから期待したくなる俳優かわかって頂けるかなと思いました。

最後にサラ役の・・・最後のエンドロールで名前を見るまでは気付かなかった、全く!『Xファイル』のスカリー役だったジリアン・アンダーソンでした。

これだから、エンドロールは本当に大切です。
えーー、今日はもう疲れたので見ませんが、またアフリカもの~?って気がしますが、やっと『ルワンダの涙』を借りられたので明日以降見ます。

自分で選ぶとどうしても重いものになってしまいます。どなたか、『オースティン・パワーズ』か『プロデューサーズ』並に笑える作品をご存知でしたら、是非是非お知らせください。

そうだ!忘れてた!
昨日大好きなあの人が出ている『ウルトラ・ヴァイオレット』を見てみました~!!!その人が出ている部分はほんのわずかなのですが、いやぁ~良かった!!!!!その人目当てで見たので、レビューは薄っぺらかと思いますが、近々ですねー。だって~、その人出ていなかったら、たぶん一生見ることなかったかなと思いマス!笑





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Last updated  October 29, 2007 09:59:43 PM
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