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テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:今日読み終えた本
題名:「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」 著者:北尾トロ 発行:文春文庫 頁数:284 読みやすさ:4/5 おすすめ度:4/5 北尾トロさん、傍聴シリーズ第2弾です。 それにしても北尾さんの「傍聴眼」とでも言うのでしょうか、前回の「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」から、裁判を見る目が確実にスキルアップしてい ます。 裁判に登場する各キャラクター、被告人や検事、弁護士、証人などの取る 行動や発言を、そのねらいや背景まで深く考察していくところが前回より味わ い深いものになっています。それら登場人物を客観的に描きながらも、その キャラクターを際だたせ、読む物をグイグイ引き込んでいく描写は、すっかり はまってしまいます。 これを読んでいると、もし自分が裁判の当事者(被告人、被害者およびその 家族、証人など)になったらどうしよう・・・という思いが常に生じます。というか いつその立場になってもおかしくない、という気がしてきます。実際その可能 性はいつでもあるわけですから。 ただ、可能性があるのは被告人かその家族、あるいは証人に限られるわけ で、そうなったとき、裁判での検事さんや弁護士さんがどんな人かで判決が左 右されるのかと考えてしまったりします。 ただ最近はそれとは別に「裁判員」という可能性もあるわけで、そうなったら そうなったで悩んでしまうよなぁ・・・なんて思ったり・・・ とにかく一気に読んでしまう本でした。 裁判の傍聴、してみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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