148158 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

翠 の 風

翠 の 風

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Headline News

Freepage List

Recent Posts

Favorite Blog

朝一、春菊 けんとまん1007さん

ヒロコのつぶやき・… Hirokochanさん

レコードのジャケ写… t-matsu9679さん

Comments

 坂東太郎G@ 小泉武夫 今回こちらのtitleです。 もしよろしかっ…
 京師美佳@ Re:「カラスの常識」(12/31) こんにちは^^ 今日から来週は、 寒の…
 京師美佳@ Re:「カラスの常識」(12/31) こんにちは! 大地震があったようで、 …

Profile

Pesca

Pesca

Category

Archives

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2009年11月29日
XML
テーマ:お勧めの本(7394)
カテゴリ:今日読み終えた本
「いのちの食べかた」森達也

題名:「いのちの食べかた」
著者:森達也
発行:理論社YA新書
頁数:123
読みやすさ:4/5
おすすめ度:5/5

 「放送禁止歌」という革命的なドキュメンタリーを監督し、同名の本も書かれまし
た森達也さんです。
 この本の構成は、子供に呼びかけるような口調で、難しい漢字にはふりがなも
ふってありますから、子供でも読もうと思えば読めるようになっています。また、子
供にこそ読んでほしい、という著者の熱い思いも伝わってきます。

 私たちの日々の暮らし、特に食事をとるという行為は、たくさんの命を奪うこと
によって成り立っています。ごく当たり前のことですが、普段そんなことを意識しな
がら食べることはありません。「生き物を殺すことで生かされている」ということを
具体的に説明してくれています。

 「僕はベジタリアンだ!」っていう人だって、植物も命です。どんなに否定しても、
“生きている”ということは、何らかの形で命をやりとりしていることは間違いあり
ません。
 「僕はお肉は食べるけど、牛を殺したことなんかないし、殺したくない!」と言っ
たって、食べてることと殺すことは同じです。違う誰かが牛を殺してくれるから焼
き肉が食べられるのです。

 こんなことをずっと考えていたら食事ができなくなりますが、ではどうしたらいい
のでしょうか?
 それは「生きていくことは命のやりとりである」という事実を受け入れて、その上
で自分の口にはいるまでにどんなプロセスがあるのか、というようなことをちゃん
と知って、誰かが自分に代わって手を汚してくれているということを感謝しながら
ありがたく「いただく」という気持ちを持つことだと思います。

 本書後半は前著の「放送禁止歌」での大きなテーマでもあった差別問題をとり
あげて、この問題の奥深い心の闇にまで言及しています。したがってどうしても難
しい言葉や表現が出てくるので、小さな子供にはだんだん難しい内容になってきま
す。でも小学校でも高学年か、まあ中学生ぐらいなら十分に理解できるのではない
かと思います。

 重いテーマではありますが、著者の「わかりやすく書きたい」という思いが伝わ
ってくる内容でした。

 私も仕事柄(?)このようなことを人に訴えたい気持ちはあったのですが、どう表
現していいのかずっと悩んでいた部分もありますので、こういう本の出現を待って
いました。

 皆さんにお勧めいたします。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2009年11月29日 12時56分25秒
コメント(6) | コメントを書く
[今日読み終えた本] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X