聞こえるのは紅葉谷川のせせらぎとせみ時雨だけ…。
山頂までゆっくり歩いて2時間半ほど。
山歩き慣れない身には少々きつい。
噴き出してくる汗をぬぐい、
黙々と足を運ぶ。
とその時、
視界の隅を鮮やかな色がよぎった!!
岩陰の、枯れ葉の上に、黄色いキノコ!!
ふんわりとしたマントをまとっている!
網目が自然の神秘を感じさせる。
ウスキキヌガサタケ…。
宮島をはじめ西日本のごく限られた地域にだけ自生する!
梅雨時期や夏の朝、
弥山道を行く人には、運が良ければ、
思いがけない出会いがある。
「美しい姿と色つやは特別な存在。
この山に人の手が入っていない証しでしょう」
弥山歩きを楽しむ廿日市市福面の藤江正之さん(69)は話す。
登頂1300回を数えるが、
「こんな出会いもあるから何度歩いても飽きないんです」。
高さ10cmほどの愛らしいたたずまい。
同市宮島口の徳永誓雄さん(72)によると、
「これは小ぶりだよ」
徳永さんは登頂4000回余りという、弥山歩きの達人。
この夏だけで、ウスキキヌガサタケを10回は見つけている。
「毎日登ってごらん、きっと立派なのと出くわすから」
幸運な出会いを喜び、しばし眺めた。
森の妖精を思わせる姿。
足元を照らす灯のようでもある。
今も昔も、参拝者を和ませ、励ましてくれる。
心持ち体が軽くなったようで、立ち上がり、再び歩を進めた。
帰り道。
マントはしおれていた。
やがて溶けるように消えるという。
「信心が厚いわけじゃないが、
弥山には神秘的なものがある。
登るたびにいろんなことを感じさせてくれる」
徳永さんの言葉には、
弥山への愛着と畏敬の念があった。
珍しいキノコのほかにも、
動植物との出会いや四季折々の姿があり、
一日として同じ表情はない。
一期一会の山歩き。
また登ろう…。
(中国新聞)
ってことで…
世界遺産に登録されたのは、
厳島神社という文化遺産と
前面の海、そして、
弥山原始林を始めとする自然遺産の複合遺産なんです!
ってことで…
ますます、
目が離せませんネ~!
医食同源!
健康第一!体が資本!
我々は、
いきいき健康・ゆとり生活・応援団!