ビクタースピーカー SX-9, SX-7
ジャンク部品箱を整理していたらビクター製スピーカーSX-9のネットワーク部品が出てきた。15年前、仕事でつきあいのある方から頼まれて、彼の所有しているSX-9から取り外した物だ。SX-9は、SX-7と同じユニットを使い、北欧家具の様なエンクロージャに収めた密閉型3WAYスピーカーシステム。 受注生産品だったレア物。RCAのLC-1Aの様なコニカルドームがウーファーに付いていてカッコいい。SX-7は手の込んだ高級機だが、オークションなどで手頃な価格で売られている。素性が良いのでコーンが破れていなければ、レストアや改造にはうってつけのスピーカーに思える。件のSX-9はネットワークのコンデンサと内部ケーブルの交換のみだったが、音はかなり変化した。一言で言えば眠たい音ではなくなった。高域はフィルムコン、中域はフィルムとバイポーラ電解のミックス、低域はバイポーラ電解。持ち主が喜んでいたから良い方向に変わったのだろう。現在も使っているらしい。やってみようと思われてる方がいらっしゃるかもしれないので、参考までに当該機の配線から起こしたネットワーク回路図が残っていたので貼っておきます。当時、残念ながらマルチメータを所有していなかったので4つあるコイルのインダクタンスは不明。コイルはEIコア、抵抗類はセメントだった。ユニットのインピーダンスは表示してあった数値。アッテネータ以外のネットワーク部品は23x18㎝のハードボード上に組み付けられ、背面裏に木ネジで固定してあった。TONE QUALITYさんのブログにSX-7のメインテナンスの方法が丁寧に書かれております。