【本】アメリカの大学院で成功する方法
吉原真里『アメリカの大学院で成功する方法』中公新書、2004大学の図書館所蔵の本は、ぼろぼろになってた。何人もの人が、留学すべきかどうかこの本を前にして悩んだことだろう。本当は留学準備の前に読むべき本。読んだら留学が怖ろしくなるという数々の噂を聞き、ずっと敬遠していた。今読んでいるというと、指導教官に、「遅いよ。今から読んでやっぱり留学したくないって言っても遅いんだよ。」と言って笑われた。けど、昨日京都→東京(また)のバス内で夢中になって読んで、読んだ後は、将来この先生について論文を書き、今の指導教官からもずっと指導してもらえると思ったときとても幸福な気持ちになった。プロとして、学生の教育に責任をもって携わり、地道な執筆活動も続けるということは、今の私にはとても想像ができないけど、この先生のもとで学んだら本当に自分がやりたいことができるような気がした。最近引きこもってテレビ見てることが多かったけど、やっぱりいい本を読むと士気が上がる。本が読みたいと思えるようになったのはごく最近のこと。深い見識はまったくないし、立派なことは言えないけど、本を読んだら少しでも「わかっている」ことが増えて、世界が面白くなるのだと思う。高校生くらいのときに、塾の先生か誰かが「『面白いからわかる』のではなくて、『わかるから面白い』のだ」と言っていたことを思い出す。本当にそうだと思う。英語の勉強だって、単語や文法がわかるから文章が読めて面白いのであって、英語が最初から面白くてわかるのではない。同じように、学問や社会というものも、いろんな人の考え方や成り立ちがわかれば面白くなるのだと思う。今日は高松に行きます。本当は、論文を書かなければならなかったのだけどまったく筆が進まず、実家に帰ってきてしまいました。そのことでも考えながら、電車に揺られてきます。