日本語とディスレクシア
やはりどうしても気になるのでもう一度触れておきたいと思います。ディスレクシアのp278(日本語版付録)に学習障害があるとされる日本の子供の大多数は、読み書き両方の困難を抱えており、多くの場合、書字障害のほうが読字障害よりも重い。日本では読字障害のみの子どもの症例がほとんど報告されていないという点も注目に値する。日本の研究者は通常、こうした子どもの読み書き障害の原因を、音韻処理の問題よりもむしろ、「視覚」ないし「視空間」の処理の問題であるとみなしている(Kaneko, et al., 1997; 1998など)。さらに国立特殊教育総合研究所の研究では、読字障害が認められた子供が、他の(特異的な)認知的欠陥を合併している事も明らかになっている・・・・(ディスレクシア p278より)と書かれています。日本では、視覚認知の問題とディスレクシアはとても近いところにある と言えるのではないかと思います。ですから、michiさんが仰るように、ディスレクシアの診断を受けた場合、ビジョントレーニングは試してみる価値がある、と個人的には思っています。ちなみに我が息子も漢字の細部を捕らえにくいディスレクシアであるとの所見を頂いています。