082198 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

穏やかな爆弾

穏やかな爆弾

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Comments

富山県の子@ Re:【声】 こわくて・こわくて(09/17) 富山弁でこわくてこわくて‥は、かたくてか…
ターコ@ Re:マシュマロ戦争 マシュマロ…危ない兵器ですね(>_<) …
ターコ@ Re:はまる男 はまりましたか…(笑)男の人は、たまにある…
ターコ@ Re:【奮】 民間伝承 まぐろ泥棒さん スイカ…私も小さいころ信…

Recent Posts

Archives

Sep , 2024
Aug , 2024
Jul , 2024
Jun , 2024
May , 2024
Oct 12, 2004
XML
カテゴリ:声がなくなるまで
これまで、皆さんには内緒にしておりましたが・・

僕の身体は

病魔に蝕まれているのです。



最初の症状が現れたのは
僕がまだ新聞配達の仕事をしていた一年前の夏のコト。
いつもの様に朝刊配達を終え
「さて・・帰って一眠りするか」と
専売所の駐車場で、バイクのハンドルを握り締めた瞬間に
左手の甲が違和感を覚えたました。

「ん?なんだろう・・妙に凝っているなぁ。」

その時は、朝刊が分厚かったので
「頑張りすぎたせいかな?」なんて
あまり気にも留めなかったのですが・・。

しかし帰宅後・・。

晩酌をしながら(新聞屋まぐろは昼夜逆転型)
パソコンに向かって
キーボードを叩いていると・・


・・痛っ?


・・痛たたたたっ?


・・痛い!


痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!
痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!痛い!


左手の甲を万力で挟んで、ギリギリと締め上げるような
重厚な激痛が走り抜けます。

打撲や捻挫などの日常的に負う怪我の痛みなど
比べ物にならない痛烈なそれは
僕にとって生まれて初めての経験でした。

「暖かくして眠れば、目覚めた頃に治っているかな?」

当時、間取りの都合上、左手に冷たい風が
直に当たるような場所に冷房を設置していたので
一種の酷いクーラー病と思い込んだ僕は
徹夜明けの眠さも手伝って、病院に行こうともせずに
保温だけに努めて、床に入るのでした・・。

しかし・・幾ら暖かくしても
左手の痛みは一向に治まる様子がありません。
それどころか、患部はどんどん腫れ上がり
正気を保って横になっている事が出来ないまでに
症状が悪化してしまったのです。

「も・・もしかしたら、変な病気に罹ってしまったのか?」



得体の知れない痛みほど気持ちの悪いものは在りません。

泥濘とした不安を覚え
近所に在った総合病院の整形外科に転がり込んだときには
痛みはピークに達しようとしていました。

応対に出た老医師さんに
コレまでの症状と、怪我をした覚えのないことを告げます。
ぱんぱんに腫れた左手を見ながら先生は
僕の思いもしなかった言葉を口にしました。

「取り敢えず・・血液検査をしてみましょうか。」

はい??

外科なのに血液検査??

老眼鏡の奥で冷ややかに光る意志の視線が
僕の不安に拍車を駆けました。



総合病院の待合室は、多くの人でごった返していました。
検査で一時間ほど掛かる・・と
看護婦さんに言われた僕は、その一角のソファーに座り込み
じっと時が過ぎるのを、待っていました。
出来るなら、このまま時間と供に痛みも引いてくれれば・・と
信じてもいない神様に懇願しましたが
痛みは、どんどん自己主張を続けます。
僕には心に浮かんでは消え行く悪い考えを
打ち消す術もなく
採血された部分を押さえている脱脂綿に血が滲むのを
呆然とした面持ちで見つめているしか手立てはありませんでした。

「僕の身体の中で何が起こっているのでしょう。」

暇つぶしに読もうと思って持ってきた小説も
痛みと不安で全く頭に入りません。

消毒薬を染み込ませた脱脂綿が、完全に乾ききった頃に
僕は名前を呼ばれ、再びあの老医師の下に・・。

先生は眉をひそめながら、訝しそうにカルテを眺めると
不安に駆られている僕の心を
再び、思っても見なかった言葉で一刀両断したのでした。











「痛風ですね。」




はい!?






 痛風(高尿酸血症)

 血液中の尿酸の濃度が異常に高くなったために結晶ができ
 足の親指の付け根や膝の関節にたまって炎症を起こし
 激しい痛みや腫れを起こす病気。


 詳しくは、こちらを参照→痛風研究所





 
俗称

贅沢病

これって、不摂生の烙印を押されてしまったわけですか?

・・あの。

めちゃめちゃ恥ずかしいんですけど。



※ 後編に続きます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Oct 31, 2004 03:24:51 PM
コメント(2) | コメントを書く
[声がなくなるまで] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X