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穏やかな爆弾

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カテゴリ:声がなくなるまで
靴擦れで、痛い・・。

踵の皮がぺろりんと剥けて痛い・・。

何故なら・・。

慣れない革靴を履いたから。


ガテン系の仕事ばかり選んでやって来た為か
フォーマルな服装に全く免疫のないまぐろです。
こんばんは。



 ニート
 
 「Not in Education, Employment or Training」の
 頭文字(NEET)による造語で
 学生でもなく、職業訓練もしていない無業者のこと。
 仕事をせず就職意思がない点でフリーターと区別される。




なんでも・・
2003年の調べでは、15歳から34歳の若年層のうち
ニートは52万人にも登り
深刻な社会問題となっているそうです。
まったく・・嘆かわしい世の中になってしまったものですね。

・・・。

・・・。

・・・。

・・・はっ!!僕のコトじゃん!!

「いや・・違うんだ。ただちょっと休みたかっただけで・・。

 別に働く意志がないわけではないのだ~!!」

などと、幾ら言い訳してみても
統計上は僕も立派なニート君。
駄目人間の烙印を押されても、仕方がありませんね。

そんなこんなで・・。

身の回りのゴタゴタが一段落付いたので
就職活動を始めることが出来ました。

・・・。

なんだか、今更って感じもしますけど・・。



取り敢えず、数日間職業安定所に通い詰め
当初の目的通り、資格を生かした職探し。
一番条件の良かった場所を見定め、紹介状を書いてもらいました。

いざ、面接です!!

一年ほど前、この日の為に・・と
新調したスーツに袖を通しながら
ふと、自分の人生を振り返るとあることに気付きました。

「そういえば・・僕って

 ちゃんとした、面接受けるの初めてなんだよな。」

新聞屋さんでは、奨学生として入店したので
面と向かって自分の職歴を問われる事なんてなかったし
それまで就いていた仕事も
友人に「人員が足りないからやってみないか?」と誘われた
職人稼業と
母の勤めていたペットフードの問屋さん。
勿論、面接なんて物はありませんでした・・。

改めて考えてみると、心臓はドキドキ。

高校の時、授業の一環で受けた
模擬面接の記憶を、一生懸命紐解きます。

もはや、緊張は最高潮に達しておりました。



しかし・・こんなことで尻込みしていては

開かれる扉も開きはしません。

久しぶりに結んだネクタイを

緩んだ心と共にキュッと締めなおし

いざ!面接と言う名の大海原へ!!

まぐろ艇!出航でございます!!







しかし・・。

表に出てみると・・。

そこは、大時化。

正しく死の世界が広がっていました。

そうです。

時は2004年10月20日。

今年最大級という悪しき忌み名のを持ち
各地に憎むべき水害を齎した台風23号が今正に
直撃せんとするその瞬間でございました。
豪雨が席巻し
吹き荒れる突風が、削るように町を舐めています。

もう・・面接会場に到達する前に

「むぎゃ~!!傘が折れた~!!」

「折れた傘の骨で顔が!顔が切れた~!!」

「い、一張羅のスーツがびしょびしょに~!!」

と、ボロボロ・・。

「駐車場の兼ね合いから
 車での御来場は御遠慮願います。」と釘を刺されたのも
暴風でタクシーが全く捉まらなかったのも。
仕方なく自分の車で赴き、近場でやっと見つけた駐車場が
会場まで徒歩五分の道のりだったのも。
装備がウチに傘一本しかったのも。

全ての要因が複雑に絡み合い、僕の行く手を阻みます。


「お・・おのれ、神め!

 何処までもこの僕の邪魔をするというのか!?」

台風の猛威に、全身をズタズタに引き裂かれながら
目も当てられない風貌に変わっていく自分の姿に
テンションは大暴落の一途。

産まれ立てみたいにポタポタ雫をたらしながら
頬から鮮血をほとぼらせ
どんよりとした表情で受ける面接など
上手く行くはずもなく・・
一通りの尋問を終えた僕は
ニ・三歳、歳を取ったような面持ちで
がっくりとうな垂れておりました。




そして2週間後・・。

通知予定日を大幅に超えて届けられた合否通知には

「残念ながら御期待に添えません」の文字が・・。

つ・・次、行ってみよう・・。





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Last updated  Oct 31, 2004 03:17:15 PM
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