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第140回芥川賞(平成20年度下半期)の候補作品です。
手 山崎ナオコーラ 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 日本のロリコン文化を批評する、新しいファザコン小説がここに誕生。 『人のセックスを笑うな』『カツラ美容室別室』の人気作家山崎ナオコーラが スタイリッシュな文体で綴る快作。 私はに掲載されていたものを読んだので、の中に収められている 『笑うお姫さま/わけもなく走りたくなる/お父さん大好き』は読んでいません。 『四半世紀も私にくっ付いたまま離れない指が、今日もキーボードを叩いていた。』という出だしに 持っていかれました。 出てくる表現、言い回しみたいなのが、なんとなく独特で、テンポを作っているような気がします。 配信会社に勤めるサワコは、かなーり年上の男性と付き合うのが好きな25歳。 三日に一度「ハッピーおじさんコレクション」と題したブログを更新し、 自分が若い間に、たくさんの男から話を聞きたいと思っている。出来たら「おじさん」の。 お話自体は「上りつめていく感じ」というのが無く、「若い人ってこんなに冷めてる?」と思いそうなほど 淡々と小説内で生きているのが不思議で、そんなことを思っているうちに読み終わってしまいました。 サワコって自分の将来に興味がないのかなぁ、それって今の20代くらいの人に多いのかな? 共感は出来ないけど、でもどこか頷ける部分もあって…。 冷めている空気感が漂うのに、殺伐としたものは全く感じず、むしろ温かいものを感じるのは なんでなんでしょうね。この作者の文体なのかな。 短いですね、36ページでした。 まぁ、長ーくないからこそいいんですけど、芥川賞のノミネート作品っていうから、 もっと難しげな内容を想像していました。 単行本も159ページで、その中に4作品ですものね。 でも、興味あるな。他の作品の登場人物も冷めてるのかな?自分の将来に興味なさげなのかな? やっぱりに収められているもの全部読んでみたくなりました。 過去に芥川賞にノミネートされた山崎ナオコーラさんの作品も気になります。 第132回芥川賞ノミネート ・・・・・・ 第138回芥川賞ノミネート 『人のセックスを笑うな』は映画化されていて松山ケンイチと、永作博美が演じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月22日 21時10分10秒
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