老いを受け入れる
祖母に会いに行ってきました。前回はいつだったのかなぁ…、半年振りくらいかな。燈花会に行った写真、室生寺に行った写真、長谷寺に行った写真、『わたしの仕事館』に行った写真持参です。こう考えるだけでも今年の夏休みは奈良にいる期間だけでも色々行ったなぁ。いつも写真を持っていくと拡大鏡を持ち出して、ジックリ見る祖母が、今回は「ココに貼って、他のはアルバムに入れておいてくれ」とあっさりしていました。伯母や伯父にも偶然遭い、キレイにお花が咲いている場所へ外出したのですが、それも興味を示すというより、ぼんやり立ち会っている感じで、興味が薄い様子でした。俳句を詠むのが趣味だったので、前には外出したい、あっちが見たい、こっちに行きたい、と自分から切り出していたんですよね。入居ホームのすぐ近所の田んぼで稲刈りが始まっていたことを報告しても、「そうなんかぁ」って反応だし。周りに対する興味が薄らいできたのかなぁ。でも、一緒に連れて行った子供たち(祖母からすればひ孫)のことは顔を見るなり名前を呼んで傍に寄せたがり、抱っこしたいとも言っていたんですけどねぇ。別れた後に、祖母が車にひざ掛けを忘れていたので届けたんですが、届けに戻った私の顔を見て、一瞬誰だか分かっていなかった様子もあって、ほんの5分前まで一緒に喋っていたのに、ちょっと記憶障害が出てきたのかなぁ、と寂しくなりました。もう87歳なんですもんね。交通事故で半身不随になり、車椅子生活になって6年。リハビリ随分機能も回復し、表情もにこやかで、いつも子供や孫ひ孫のことを気遣ってきた人ですが少しずつ、でも確実に歳をとっていっていることを感じた日でした。