テーマ:小説書きさん!!(610)
カテゴリ:創作メモ
二年ほど前のことですが、ある小説をひらめきました(いつも、こういうのは唐突におりてくる)。
完全な大人の小説ですので、非常にpg(←父兄同伴が好ましい)のpgたる小説といえましょう。 今回はその構想をざっと書いてみます(といっても、メモ替わりですが) 主人公は二人の男性。 一人は「美潮(みしほ)」、ただいま高校一年生。小柄でちょっと中性的な美少年。 もう一人は「暁(あきら)」、同じく大学二回生。ガタイのいい、マッチョな感じで粗野。 でもこの二人の名前は、もっとたくさんありました。 二人は死ねない身体(特異体質と言うべきか)を持つ、戦国時代から現代までを生き続けてきた人で、美潮は数え585歳、暁は532歳。 どうして、こういう身体になったのかはわからないけれど、とにかくある一定の年齢で成長が止まってしまって、それ以上に老けたりしない身体になってしまったことに、気が付いた。 当然、そんな身体なので一定の所に住み続けるわけにはいかない。ある程度になると忽然と村から姿を消し、違う所へ流れていくいわゆるアウトロー(浮浪者)で、そういう者を受け入れてくれるのは、闇の組織か色街の組織くらいのものです。 まず、美潮は色街にひそみ、女娼のおとこし(日常の細々とした世話役みたいなもの)として、色街から色街へ流れ流れていきます。 暁の方は、わかりやすくヤクザです。 飢饉や戦いをかいくぐり、この二人は現代まで生き延びました。 その間様々な知識や芸を身につけ、一番生きていくことに必要な業も体得していったのです。それは。 暗殺(いわゆる人殺し稼業) 特に美潮は射撃の名手。 数キロ離れた所から、確実に獲物をねらえるという超人の域にまで達しています。 暁は腕力ではかなりやれますが、そういう小さな喧嘩風情で身元が割られては、えらいことなのでそんな事はしません。暗殺計画を綿密に練る係です。 闇の組織というのは、いつの時代にもあるもので、二人はそこに所属して、暗殺稼業で生きています。普段は高校生と大学生or予備校生くらいの姿で、何喰わぬ顔しながら学生生活を営んでいるのですが、仕事になると連絡を取り合い集合して、行動を共にする。 そこに、本部の連絡係として一人の女性が絡んできます。 ツナギと呼ばれる彼女は「さや」。もう彼らにとっての何代目かのツナギで、今21歳です。 さやは初めて美潮と暁に顔合わせしますが、到底何百年も生きた人間には思えない。 ぱっと見には高校生と大学生だからです。 でも、会話は大人のもの。 暁「あんたが、こんどのツナギなんだな。へまするなよ」 美「暁~いきなりコワイこといってあげちゃ可愛そうだよ。初めてのお仕事なんだから」 さ「・・・・本当に、あなた達って・・・」 暁「笑;ああ、そうさ。本部の奴らいってたろ」 美「失敗なしのナンバーワンです~」 暁「オレ達は失敗=死刑だからな。根性座ってるんだ。あんたも、もうオレ達のツナギになっちまったんだから、覚悟キメな」 さ「・・・・」 美「怖がってるよぉ~やめなよ。いきがるの。 さやさん、大丈夫。なんでこの役かって出たかなんてきかないよ。事情があるんだろ?」 さ「ええ」 美「僕らのツナギは、みいんな幸せになって、老いて死んでいったから」 暁「あんたがドジしない限り、金には絶対不自由しないからな」 さ「そうらしいわね」 暁「俺達は人の命喰いながら生きてんだ。金も必要だし、女もな」 美「カワイイなぁ~嬉しいな。こんなカワイイ子とお仕事できるんだね。良かったね、暁」 暁「まあな、前の華(以前のツナギ役)はもう、婆になって墓の中だが。最後まで良い思いさせてやったから」 美「僕らは、そういう男でーす」 というような会話です。 明らかに軽そうな口調の美潮の方が年下に見えて、ヤクザっぽい暁は頭を使う役ってところがミソ。 そして暗殺計画は実行されて、大金が三人に分配されることになる。 ここからがちょっと大人の部分なので、「楽天」さんのblogでは書けません(ご想像にお任せしますので、思いっきり大人の想像をしてください)。 生きながらえながら、様々な経験をしてきた美潮と暁。 戦場やら、飢饉やら、戦争やら、特異体質を見破られる恐怖やら、殺人稼業の良心の呵責にさいなまれながら、ずたずたな人生を螺旋状に生きていく。 “人の命を喰いながら、自分が喰っていかなきゃいけないんだ” の言葉に絡まって、現代を中途半端に生きている二人の見せかけだけの平凡な生活。 いつまでも成長できない(死ねない)二人の、二人だけの共通項で結ばれた絆と、「ツナギ」との関係を絡めた官能小説にしようと思っていました。 ……どんなモンでしょうか(^^;)?(と聞かれても)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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