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玉藻

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2005.06.20
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カテゴリ:創作メモ
誰しも考えて、誰しも口にしない『ヒカルの碁』の後日譚です。
前回ちょっとだけ反応があったので、気をよくして第二回です。ちなみに
「ヒカ碁はヒカ碁。ヒカ碁以上のモノであってもそれ以下であってもいけない。ヒカ碁を冒涜する奴は磔じゃ!!」
とお考えの貴兄には、このままブラウザバックをおすすめします。


↓オッケーでしょうか↓


↓大丈夫かな?↓


↓反応ないとやめるかも(汗)↓


↓でも、実はかなり長いので疲れてたりして↓


↓ではでは(^^)~↓


塔矢囲碁サロンでの武者修行、ヒカルは腕試しにと璃緒とアキラを戦わせます。
中盤まできて、彼女は急に戦意喪失。それは彼女の中で見切りをつけてしまう癖があったからです。でもヒカルに叱られて最後まで打ち切ります。ヨセは完璧、作って半目の勝負だったのですが、ぽつりと一言。
璃「こうなると思っていました」
その言葉に呆然とするアキラ。

ヒカルは彼女に今打った碁の棋譜付けを命じます。
ア「君は彼女がどうして投げたいと思ったってわかるんだ」
ヒ「あいつすぐ自分のペースで判断しちまって。自分の予想した最善手で形勢判断しちまうから、負けか勝ちか答えをだしちまう。
相手が間違った手を打つってことを、考えるのがいやなんだそうだ。そんなポカなんていくらでもあるのに。
なのに、それを待っているみたいな気分がキライだって、生意気なこといいやがる」
そういうヒカルの顔をじっと見つめるアキラ。
さすがにアキラも対局して見て、彼女の実力を肌で感じ取ってしまうから、その言葉がハッタリでないことを理解します。

ア「なるほど、和谷くんが負けたのもわかるよ。隙がない・・というか、少ないね」
ヒ「まあな、この一年で教えられるだけ教えたから。今年の試験には、受かるにきまってると思うけどな。対局経験全然ないから、いまから武者修行だ」

こうして、ヒカルは璃緒を連れて、いろんな碁会所に出向いたり、プロ棋士たちに打たせます。
そんなこんなで、プロ試験ですが、やっぱりその独創的な碁に院生たちもペースを乱され、なんと圧勝で全勝優勝。みごとプロ入りを果たしてしまいます(←ご都合主義だが)。
ちょっとでもヒカルと一緒にいたいと思っていた彼女なので、こうしてプロ入りしてヒカルと行動を共にできるだけで満足していたのですが、だんだんやっぱり好きという感情を抑えるのがつらくなってきました。
でも、あかりちゃんとは高校で会うし、親友になっちゃってるので、彼女の事を思うとヒカルに告白することもできない。
ただ、ヒカルの言うまま、対局したりプロ試験を受けたりしているだけなので、本気で棋士への情熱があったわけでもないのですが、さすがにこうして、プロになってしまった今は、ちょっとずつプロの意識が生まれてきて「勝ちたい」とか「もっと上に上がりたい」という気持ちも持ち始めます。

新初段シリーズで緒方先生と打ち、その奇妙な打ち回しでみごと勝利を飾る璃緒。
緒方先生も、初めて見る奇妙な考え方と打ち方にとまどったらしく、「不思議な碁だ」という言葉を残します。そこから彼女の打ち回しが「不思議碁」と呼ばれるようになりました。


彼女はまだ高校三年生なので、おきまりの「北斗杯」にも出場可能です。
ヒ「これから北斗杯っつー棋戦があるから」
璃「北斗杯って何ですか」
ヒ「何にも知らない奴だな。中国・韓国・日本の三国の若手の棋士が、国際戦をチーム団体戦で戦うんだよ。第一回では日本は二連敗だったけど、去年は三国とも一勝一敗だった。今年は、結構いけると思う。韓国のヨンハはいないしな。
出場棋士は三人だけだが、予選で二人決められるわけだ」
璃「二人?」
ヒ「おお。まず、塔矢が決まってやがる。アイツ棋聖戦の挑戦者リーグ入りしてやがるから、文句なしのシードだ。あとの二つだが、まあオレは出るからな。っていうか出る予定だ。
璃緒もでろ。一緒に出たいだろう」
璃「はい。でも、予選なんでしょう?途中で戦わなくちゃいけない場合もあるんでは」
ヒ「まあな、初めは当たらないようになってるけど、上手くばらけなかったら、無理か」
璃「私が先生に勝つって場合もあるんじゃ」
ヒ「オレに勝つつもりか?ボケ、そんなに甘いこと考えてんなよ。
今まではオレと塔矢と社が出ていたから、今回もみんなそう思っているかもしれんけどな」
璃「社?先生ってどなたですか」
ヒ「関西棋院の棋士だ。結構強いぞ。気をひきしめていかんとな。まあ、勝負だから時の運ってこともあるし、お前の悪い癖の勝手に投了さえしなけりゃ、なんとかなるかもな」

とかいいながら、北斗杯予選を戦うことになります。
当然アキラはシード、予選の二つの椅子はヒカルと社という下馬評を無視して、勝ち上がる彼女の前に、社が立ちはだかります。
で、対局するのですが、思いっきり「不思議碁」の穴に嵌る社。自分が有利と思いつつ打ちながら、最終的には負けてしまう。そんなこんなで代表選手はアキラ・ヒカル・璃緒の三名になってしまいます。

収まらないのは社で、どうしても自分が負けたことに納得できない。彼女の碁のわけのわからなさに憤って、予選の後彼女を捕まえて詰問します。
社「なんで、オレがあんたに負けなあかんのかわからん。北斗杯のことはどうでもエエ。もう一度対局してくれ」
璃「そんな事いわれても。」
社「頼む、もう一度打たせてくれや。勝ったからゆうて、選手替われなんていわへんから」
などと押し問答。
そこへヒカルがやってきて、社をたしなめたり、璃緒をかばったりしてやるのですが、社はどうしてももう一度打ちたい!とダダを捏ねます。
代表選手はどうなったかと見に来たアキラは、ヒカルと社ではなく、ヒカルとその弟子の璃緒が代表になったことに驚きます。
で、その押し問答の場面にも出くわしてしまい、社の強引な再戦挑戦に巻き込まれ、塔矢囲碁サロンでもう一度対局することになってしまいます。

アキラもなんとなくあの時打った彼女の打ちっぷりの不思議さに、もう一度見てみたいと思う気持ちもあり、観戦。大阪から大きな荷物を持ってやって来た社は、ホテルに帰らず囲碁サロンで打つのですが、やっぱり負けてしまう。

社「なんでや。なんでこんなことになるんや、信じられへん」
璃「そんな事をいわれても。社先生のお気持ちもわかりますけど。これで勘弁してください」
ア「社くん、仕方ないよ。諦めた方が」
社「諦め?冗談やない。こんな事があるゆうのが、信じられへんし。オレ今まで何勉強してきたんや、碁がわからんようになってきた」
と打ちひしがれる社。そんな社にアキラもヒカルも璃緒も同情します。
ヒ「社、そんな事言うなよ。オレお前の碁好きだし」
璃「社先生。もし良かったら、私の家にいらっしゃいませんか?」
社「え?」
璃「こちらのサロンはもう閉店でしょう?ホテルも引き払っておられるなら、私の家でお泊まりください。そこで、もう一度打ちましょう。それで宜しければ」
社「ほんまか!!頼む、もう一度打たせてくれ。
オレ納得したいんや。なんでこうなるんかは、まだようわからんけど。
とにかく打たせてくれるんやったら、どこでもいくし」

てな具合で、社は彼女の家に行きます。
彼女の家は豪邸で、彼女は囲碁をやり始めてから、離れに住んでいて、そこで日夜碁の勉強をしているので、そこで対局することになります。
で、真剣に打ってみるわけですが、どうしても社は彼女に勝てない。もう一局、もう一局といいつつ、結局深夜に及んでしまったので、社は離れに泊まることになります。
イロイロと親切心からもてなす彼女に、なんだか社は好意を持つ(←ありがち)ようになり、
社「オレ、なんか悪かったかな。ムキになりすぎたかもしれへんわ」
璃「いえ。やっぱり考え方が違うんでしょう。先生からも、いつもダメ出しされちゃいますから」
社「あんたみたいな碁は初めて見た」
璃「あの、『あんた』って言うのはちょっと。私には橋本璃緒という名前がありますので、ソレで呼んでください」
社「うーん?ああそうか。ほな、璃緒てゆうてええか」
璃「ええ、和谷先生の研究会でも、みなさん、璃緒とか璃緒ちゃんとか呼んでくださるので苗字よりそっちの方がいいです」
社「そうか。ほな、璃緒」
璃「はい」
社「オレとつきおうてくれ」
璃「え?何をいきなり」
社「なんか、ものすごあんた・・いや璃緒のこと好きになった。碁のことは碁のことやけど、優しいしカワイイやん。あんた」
とか、どさくさにまぎれて告白する社。
でも、彼女はケラケラっと笑って
璃「やあだぁ~やっぱり関西棋院の方だし、冗談がお好きなんですね。
うふふ、まあ本気になんてしませんし。ああ、面白いわ」
とか、完全に無視。
ヒカルの事を思っている彼女は、他の男達からも似たような事を言われる時には、こうして冗談で言っているととって、上手く煙にまいてしまいます。
そういう風に言われてしまうと、さすがに社も照れくさいのでそれ以上は押し切れなくて、照れ笑いして黙ってしまう。心の中では本気で好きになっているのに、上手く伝えられない不器用な奴だったんですね。

結局、それ以上の盛り上がりもないまま、朝食を食べさせてもらい、車で駅まで送ってもらい、社は大阪へ帰っていく。ちょっとブルーな気持ちのままですが、
社「オレ、棋戦がんばるわ。また東京くるから」
璃「ええ。お宿の都合が取れなかったら、いつでも家に泊まってください。
離れは好きなように使えますから、何泊でも」
社「そうあけすけに言われたら、次の言葉いえんやないか」
璃「?」
社「そうやな、璃緒に勝たんとあかんな。それからやな」
などと、駅での別れではちょっとカッコつけたりします。

そのあと、おきまりの北斗杯練習があるのですが、彼女の提案で塔矢宅ではなく(家の者が他人のそれも男性の家に泊まるのを嫌がったという理由)彼女の家で練習したりします。
そこでも、アキラは彼女の卓越した考え方に、違和感がありながらも一目おき、ヒカルの方はコ・ヨンハと戦えない(年齢制限のため)ことが不満の様子。

さてさて、そんな横道にそれながらも北斗杯は始まります。
メンバーはアキラ・ヒカル・璃緒で女性は初参加。レセプションでも実家の豪華な着物を着て現れ、他の国の選手から注目されたりして、ちょっと話題に。
でもその実、やっぱり女の子だし、たいした奴じゃないなんて思われていたりします。
なめられているのかどうかはわからないけれど、三将だし、三年連続出ているアキラやヒカルよりは下だということで、日本の一敗は彼女だろうと踏まれます。
ちなみに、監督は倉田さん。
倉「うーんと、これでいくけど。みんな頑張れよ。とくに橋本は初めてだから、どうなるか未知数だからな」




>>>果てしなく長いので3へ続く







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Last updated  2005.06.20 23:27:34
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いちかわ@ Re:小説の構想(天下御免の二次創作:『ヒカ碁の後【仮題】』6)(07/31) すばらしい構想力文章力です。プロの作家…
面白い!!!!!@ Re:小説の構想(天下御免の二次創作:『ヒカ碁の後【仮題】』6)(07/31) めちゃくちゃ7が気になるのですがもう続き…
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