コルドバのイベリコ豚ロールドグリル
映画で有名なラマンチャの平原は、今ではサフランの産地。百グラムを採るのに2~3万の花が必要だという。ある時日本でスパイス業者の伝票を見たら、ずいぶん「0」が並んでいる。なんだと思ったらサフランの価格で、1キロ400,000円(よんじゅうまんえん)也。大きな峠を越えて今度はまた性格の違う広大な平原に出た、アンダルシアだ。今度はオリーブ畑が延々と続く。スペインは世界一のオリーブ産地。コルドバのホテルについて、早速レストランへ。昨日たっぷりと生ハムを食べたが、また食べたくなった。しかしまたあのでかい皿が来てしまったのでは他のものが食べられなくなってしまうのでつまらない。「少しくれないか?」といったら「ハーフポーション」があるという。メインメニューに「コルドバ風バーベキュー」とあり、なんの肉か書いていない。聞いたら「豚肉」で「もちろんイベリコ豚」だというので注文。これは、脂肪を抜いた赤身をロール状にしてグリルしたもの。イベリコ豚のおいしさは脂肪だが、その脂肪を抜いたらどうなってしまうのかと思ったら、赤みそのものも十分味があり、イベリコ豚の別のおいしさを知った。しかしこの脂肪部分はどこに行ってしまったのだろうか?