衣川に響く慟哭・・・黄金理想郷に沁み込んだ夢
僕らが高館義経堂から見たもの・・・それは義経主従が最期を迎えたと言われる彼等の血と泪、そして夢がいっぱい沁み込んだ大地です僕はずっと少年時代から想い続けていた地。最後迄決して諦めずに義経公のために戦った、家臣達の熱き想いが僕を此処まで連れて来たんだ・・・ああ、富田常雄原作「武蔵坊弁慶」・・・誰よりも強くて優しい弁慶は、少年時代の僕のカラダを熱くしてくれました。そして「炎立つ」・・・あの侠の中の侠のふたり、藤原経清と安部貞任があの彼方で戦ったのかな・・・経清が源頼義に鋸引きで首を切り落とされたあのシーン、僕の胸を苦しめたなぁ・・・そして感情移入して、僕は経清の無念で、胸一杯になって泪が零れたなぁ・・・ああ、衣川迄あと少しだなぁ・・・ つづく