テーマ:簡単レシピ(3385)
カテゴリ:おいしいものを作ろう
徹夜明けで、ぼうっとした朝のこと。突然に親子丼が食べたくなった。実に3年ぶりぐらいに…。だけど、今流行の、つゆだくも、とろとろの卵も好きじゃない。だから、3年も食べていなかったのだけれど、頭の中は親子丼でいっぱい。自分で作るしかない。
家に帰る途中に、開いたばかりのスーパーに寄って、比内鶏のもも肉をかごにいれた。長ネギとタマネギは冷蔵庫にあるから、あとは、たれ、おつゆ。高級そば屋のつゆもあったが、「にんべん」のめんつゆにした。小さいころ、めんつゆといえば「にんべん」だったから。昔ふうの甘い丼が食べたかったのだ。 冷凍のご飯を電子レンジに入れて5分にセット。 調理もそこからスタートする。 ネギともも肉を切ってフライパンに並べ、にんべんのつゆをまわしかける。水を加えてふたをし、火にかける。その間に卵を割り。ほぐす。ここで、黄身と白身が混じってはいけない。黄身の濃いところ、まざったところ、白身だけの部分があるのがいい。 具に火がとおるころ、ご飯が熱々になっている。丼にほぐして、ご飯の準備はOK。フライパンからは甘い匂いが立ち上っている。卵を回しかけたら、火を「止めない」。ちゃんと火を通すのだ。でも煮ない。火が通って表面が固まる具合。白身が真っ白になる瞬間が私のジャストタイミング。 自分で作った親子丼は本当においしかった。そして、以来、丼作りにはまっている。にんべんのつゆが、良い働きをしてくれる。安いものだからといって、ばかにしてはいけない。この会社の創業は江戸時代にさかのぼり、日本で最も古い会社のひとつだ。かつお節のフレッシュパックを開発して、しかもその製法を業界全体に広めた。このつゆも、防腐剤は入っていない。実にまっとうな品物。 親子丼のときは、2倍の水で薄める。豚肉でつくる他人丼のときは、豚の脂身のおいしさを生かすために、濃いめにして酒で割るといい。ベーコンのはしっこと、ツナ缶でつくっても不思議とあじわい深い。タマネギでつくれば、甘さがひきたつし、長ネギの歯応えと辛みもいい。ショウガのチューブをちょっとしぼって落としてもおいしい。柚子コショウや、京都の山椒の利いた七味唐辛子を振るのもアクセントになる。そう、キノコづくしの丼も。秋だもの忘れたらいけない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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