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カテゴリ:ST
日本から宝物が届きました。
担当していた患者さんからの手紙です。 さんと初めて会ったのは2年半前。脳梗塞を若くに発症し、片麻痺、失語症(聞く、話す、読む、書く、計算するといった言葉に関わる表現や理解が難しくなる障害)、構音障害(発音の障害)を抱えながらも主婦として家庭を切り盛りし、明るい笑顔の彼女には、入社直後でまだ右も左もわからなかった時期から、いつもこちらが逆に励まされてきました。 さんには、手紙を書けるようになりたい!という目標がありました。前担当者から引き継いだ時点で既に簡単な短い文であれば書くことが可能だったので、私はいつも彼女が使っているノートを日記として活用することを勧めました。それから約2年半近く、週に2回のリハビリ時、彼女は下書きから莫大な時間をかけ、でも一回も休むことなく、日記を書いてきて下さいました。 家族の話、大好きなホークスの話、話題も多岐に渡りました。そして、以前の担当者に手紙を書く、ということにも挑戦されました。もちろん長くなると特に、言葉、文法の間違いが出やすいです。それでも、間違うことを恐れず、いつも前向きに取り組まれる、そんな彼女のことを心から尊敬します。 今回さんは、果敢にもエアメールに挑戦して下さいました。日本語で書くのも難しいのに、なんと、ローマ字での宛名、住所書きもして下さったのです。 手紙が届いてから丸1日、もったいなくて開封することが出来なかったのですが、やっと開封しました。そこには、誤りを赤ペンで正した状態の手紙が二通も入っていました。リハビリで使っているノートももう3冊目に入ったそうです。左手で書かれたとは思えないほどの美しい字体です。涙が止まりませんでした。 「継続は力なり」。患者さん、子ども達を通して、この言葉の意味を実感します。 さん、現担当STさんを始め、STの皆さん、本当にありがとうございました。今、どんな形でお返事を書こうか、悩んでいます。 写真は全く関係ありませんが、先日買ったマグカップです。さんのように温かい色合いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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