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テーマ:猫のいる生活(138873)
カテゴリ:再放送
冬の夜。アホ猫があくびして、オレがあくびする。なんでオンドレみたいなケダモノのあくびを人間様のオレが伝染されなアカンのじゃドアホ。
なぁアホ猫よ、雑種まるだしのオマエと雑種まるだしのオレのつきあいはもう十年ぐらいやろか。頼むからええかげんオレが観てるテレビの前に立ち塞がるんはやめてくれへんやろか?オマエが耐震偽装の話聞いてもしゃあないやろ?まぁオレも聞いてもしゃあないけど。そやけどオレは少なくとも霊長類ヒト科やからオマエよりはオレのほうが耐震偽装のニュースを視聴する権利があるハズや。そやろ。 オマエもぼちぼちオッサンやな。それにしてもオマエはオレのいろんな事を知りすぎとる。オレが死ぬ時は押し入れの電動コケシや変態ビデオと一緒にオマエも処分せなアカン。それほどにオマエはオレのいろんな事を知りすぎとる。前妻との無理な体位でオレのヒザがいかれた夜も、オレが前妻にドツかれとるとこも見とる。質の悪いエロDVDが後半カクカクとコマ送りにしかならへんのに必死でオナニーしてるところも、バレた人妻の旦那が怒鳴り込んで来て、オレはビビりまくって腹に雑誌を挿んでドアチェーン越しに虚勢を張って撃退した時も、オマエはオレを見てた。離婚後初めての彼女が処女で、オレのほうがガチガチに緊張しながらチンポが立たんかった時も、オレが夜中に机で頬杖をついて一人小声で「よし」と転職の決断をした時もオマエは傍でオレを見てた。 なぁアホ猫よ。オレ、どうなん?イケてんのかな。もひとつか?とフトンの中で頭を撫でながら聞いたが、アホ猫はすでに爆睡で「ニャム・・・グルル」と寝言を言ったあとフトンの中で「プシュン」と屁をこいた。まだまだオマエは屁ぇみたいな人間やと。そうですか。日々精進させてもらいますのでこれからもよろしく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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