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テーマ:農業の裏事情(3)
カテゴリ:農業奮闘記
近年、食の安全が叫ばれております。
そこで、今回は「無農薬」について述べたいと思います。 まず、三者の言い分を簡単にまとめてみました。 【消費者の言い分】 1.安全な野菜 2.安い野菜 3.美味しい野菜 【スーパーの言い分】 1.鮮度が落ちにくい 2.痛みにくい 3.見た目がきれい 4.安定した供給 【農家の言い分】 1.高く売りたい 2.収穫量を増やしたい 3.害虫や病気に強い 昨年、首都圏でのトマトの消費は、通常の3分の1程度でした。そこまで落ち込んでしまったのは、美味しくなかったのが理由だそうです。全国規模で味が落ちた理由として品種が代わった事が原因のようです。今ではメジャーであるタキイの桃太郎シリーズに代わり桃太郎よりも病気に強い某大手の品種に代えた農家さんが多かった。病気に強い品種は農薬の回数も農薬代も減らせますし、農家さんの労力の軽減にもなります。農薬を減らす事は、なにより消費者の願いですからね。そんな訳で、味を重視できない状況に陥るのです。 美味しいとは、味がいいのは勿論のこと食感も柔らかい方が好まれるようです。しかし、柔らかい野菜は虫や野生動物も好んで食べます。美味しい品種だけを選んで食べているようです。そして、柔らかい野菜は痛みやすく鮮度も落ちやすいです。おまけに見た目も良いものは多くはありません。そこで、かたく美味しくない野菜が店頭に並ぶ羽目になるのです。 味と安全をクリアするには自分で栽培するのがいいと思いますが、たとえ有機肥料を使っていても、使いすぎは味も悪く食べた人間の体にも害を及ぼしますので注意が必要です。野菜は作り方ひとつで味が全く変わってしまいますが、自分でつくった野菜は美味しいと勘違いできるからいいですね。 値段が高い野菜には、それなりの理由があると言う事です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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