新着記事一覧 | 花花

憧れのビナンカズラ

　コープで憧れのビナン葛を見つけました。かのこさん、YUKIさんのブログで載せてらして、憧れていました。小さな実がいくつも毬のように集まって透き通るように赤く熟し、その美しい実が枝から下がっている。この実を山で見つけたらどんなでしょうか、この自然な姿を見たいものです！！！ところで、ビナンカズラという名前はどうしてでしょう？黄色くなった雪柳を添えて、　その傍の飾り箪笥の上には水仙を生けました。これは水仙の中でも日本水仙清楚ないい香りがします。　　筆洗の水こぼしけり水仙花　　（正岡　子規）

2005.12.20

寒紅梅

　まだまだ、蕾みの固い寒紅梅固い蕾みがうっすらと紅みをおびています。水仙と小菊と長水盤に景色生けにしてみました。枝振りから見て逆勝手に生けました。　梅は「松竹梅」として古来からめでたい花とされ新春には欠かすことができません。中国から渡来して観賞用や薬用にされてきました。中国では「四君子」に数えられるように文化的地位のある植物であったためか日本人もこれを非常に愛好し、詩・歌・文学の素材としてきました。　万葉集でも梅を詠んだ歌は118種でこれは最も多い萩に次ぐものです。梅の花香をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしそ思ふ　　　　　　　　　　　　　　（市原王）　（万葉集）

2005.12.19

白侘び助

白侘び助、小さくて可愛い椿侘びた風情があります。小品を３点いけてみました。（掛け花）（お玄関に）（お玄関から見える庭に竹筒を置いて）椿の種類は多種多様この時期から春になるまで楽しませてくれます。華やかなものもいいですね。でも、この白侘び助、寒さの中けなげに咲くその姿、心ひかれるものがあります。あしひきの八つ峰(お)の椿つらつらに見とも飽かめや植ゑてける君　　　　　　　　　　　　　　（大伴家持）　（万葉集）十二月には沫雪降ると知らねかも梅の花咲く含めらずして　　　　　　　　　　　　　　（紀小鹿女郎）　（万葉集）

2005.12.16

虎丘(追記）

蘇州（その三）　虎丘（虎丘　前門）ここより、中央に見える虎丘塔まで歩いて約３０分かかります。（剣池）その下に春秋時代の呉王コウリョが埋葬されているそうです。３０００本の名剣も一緒に埋められたといわれるため、秦の始皇帝や呉の孫権がここを堀り返したそうですが、結局は一本も出てこなかったそうです。この時の跡が池となったそうです。（虎丘塔）緑豊かな景勝の地に立つ虎丘塔、別名　「雲岩寺塔」といわれます。又、「中国のピサの斜塔」ともいわれ地盤沈下のため１５度くらい北へ傾いています。唐代詩人　蘇東ハが虎丘を称えて下記のような名言を残したそうです。　　「到蘇州不遊虎丘者乃憾事也」　　（蘇州にいって虎丘を訪れないのはもったいない事です）ウムウム・・・私も同感です！！！！！追記　　川柳　　虎丘の斜塔真っ直ぐ立つ歴史かのこさんが川柳をつくってくださいました。上記のように載せさせていただこうと思います。いつもブログの中でも奥の深い川柳を楽しみに読ませていただいてます。ありがとうございました。

2005.12.12

楓橋夜泊（追記　寒山寺の川柳）

蘇州（その二）　寒山寺寒山寺は「唐詩選」に収められた張継の「楓橋夜泊」に詠まれて有名です。詩のイメージが浮かぶかなと思う写真と色々な書体の数多くの石碑の中から３点載せてみます。（寒山寺の前の運河）（虎丘近くの運河）（寒山寺、鐘楼の窓から五重塔「普明塔」を臨む）楓橋夜泊　　　張継（唐代の詩人）月落ち烏啼いて霜天に満つ江楓漁火愁眠に対す姑蘇城外寒山寺夜半の鐘声客船に到る（寒山寺の石碑の一部）追記　　かのこさんが寒山寺を川柳に詠んで下さいました。　　　　紹介させていただきます。　　　　　川柳　　寒山寺蘇州夜曲にそぼ濡れる　　（かのこ）

2005.12.11

仏手柑と花窓

蘇州（その一）　留園　留園の美しい花窓、外の風景が見えるように透かし窓になっています。その前に置かれた仏手柑の盆栽、その実が仏の手の形をしているところから、その名が付けられました。中国古来より不老長寿の珍果として珍重されてきました。　留園は中国四大名園の一つです。明代に徐時泰が造園して清代に改築されたため、清代の様式になっています。楼閣と長い回廊でできていて、蘇ショクをはじめ著名人の書の石刻や太湖石などが庭園の景観に彩りを添えています。

2005.12.10

上海日記　　　（追記　　上海の川柳）

　上海と蘇州に行ってきました。今日、昼過ぎに帰ったばかり・・・今日は上海の写真を何枚か紹介してみます。高層ビルが立ち並び、発展し続ける、正に国際都市の名に相応しく活気が漲っていました。　そんな、上海ですが、３つの顔がありました。一つ目は勿論、近代都市、上海二つ目は、名園、豫園とその周辺の古き良き中国を偲ぶ地域三つ目は、外灘にある、租界時代のヨーロッパ調の　　　　　レトロな街並みのある地域どの地域も魅力ある上海です。追記　　かのこさんが上海を川柳に詠んで下さいました。　　　　紹介させていただきます。　　川柳　　　再興の吐息壊かし風多弁　　（かのこ）金茂大夏　世界第３位の高さを誇るビルです、その姿も素敵でした。特に夜のライトアップされた精美な姿は、ウットリ・・・豫園　中国式庭園です、四川省の役人、播充端が父親のために造ったという私邸です。豫園の藤棚　藤の枝に実だけが付いて、枝がからみあって、空に向かう飾り窓のように、豫園の風景に趣きを添えていました。

2005.12.09

クリスマスローズ

　クリスマスの頃に咲くのでこの名があるというクリスマスローズ。白く可憐なお花を咲かせてくれました。春に咲く遅咲きのクリスマスローズは、鉢植えにしていますが毎年、ローズ色のお花を咲かせてくれます。　白山吹は、艶やかな黒い実をつけていて、お花の後に、仲良く四個ずつ楕円の実がみえます。この時期の白山吹を生けたのは、はじめて春に可憐な白いお花を咲かせてくれるのが待ち遠しい大好きなお花です。上に額があるので、低く生けてみました。我が背子がやどの山吹咲きてあらば止まず通はむいや年のはに　　(長谷がお花を手折り壷酒を提げてやってきた、　　そこで家持がこの歌を作って答えたとのことです。)　　　　　　　　　　　　　　(万葉集)

2005.12.03

夏蔦の紅葉

　家の壁面を這いのぼる蔦が紅葉しています、とりわけ先端部分が燃えるように紅く色ずいています。冬蔦(木蔦)が冬でも葉が枯れないのに対し、夏蔦は秋には紅葉し葉が落ちます。繁茂しすぎるので、一年に一度は取り除きます。その前に、お家の中でもこの燃えるような紅を楽しもうと思います。ミニバラのアンドレアと一緒によそのみに見つつ恋ひなむ紅の末摘む花の色に出でずとも　　　　　　　　　　　　　　(万葉集)　　この歌に詠む紅も末摘む花もべにばなの事で夏に　　あざみに似た鮮黄色の花をつけます。

2005.12.02

シャシャブの実

　赤褐色に白い薄膜を張った様な実をたわわにつけたシャシャブ実を口に含むと、ほろ苦さが先に口の中に広がりその後からすっぱさが広がる。何だか、懐かしい幼い頃が思い出されます。　このシャシャブ実の色が何ともいえずステキです。ネックレスとピアスにして飾りたい様な、微妙な色合いをしています。　シャシャブという呼び名は、多分、我が地方だけの呼び名だと思います。掛け花にしてみました。高円の野辺のかほ花面影に見えつつ妹は忘れかねつも　　　(大伴家持　坂上大嬢に贈る歌)(万葉集)

2005.11.28

無花果を食べる小鳥

　我が家に先日来、来ていた鳥の軍団の写真をついに撮影成功！！！裏の畑の方がたくさん、いちじくを植えてらしてそれを目当てに来ていたようです。おいしそうに、いちじくをほうばるところをパチリ！さて、かのこさんヒヨドリ？それともムクドリ？追記この鳥はムクドリでしょう尾尻が短い、常に集団でいる、飛び方が素早い鳴き声がかん高い等の特徴からですかのこさんありがとうございました。

2005.11.25

冬いちご

　先日、かのこさんのブログでも取り上げてらした冬いちごコープの生産者持ち寄りコーナーで見つけました。ここに行くと自然な花材があるので、時々のぞきます。勿論、すぐに買ってかえりました。三粒ほど食べてみましたが、口のなかでプチプチとなって、すっぱさが口のなかに広がります。藤袴等の葉を添えて生けてみました。あしひきの山のしずくに妹待つと我立ち濡れぬ山のしずくに　　　　(大津皇子　石川郎女に贈る御歌)(万葉集)　　　

2005.11.25

赤い実

　庭にある木ですが毎年真っ赤な実をたわわに付けます。小さな葉をつけた常緑樹で枝には棘があります。(残念ながら名前を知りません)今年も綺麗に赤く染まりました。竜脳菊としだと一緒にいれてみました。紅の浅葉の野らに刈る草(かや)の束の間も我を忘らすな　　　　　　(紅のー浅葉のアサの枕詞)（万葉集）追記　この赤い実はピラカンサだそうです。　　　かのこさん、ローズYUKIさんにコメントの中で　　　教えていただきました。ありがとうございました。

2005.11.23

枇杷の花

　春に実をつける枇杷ですが花は地味で目立たないのですが晩秋の今の時期に花を咲かせています。また、葉は薬用として効能があるそうです。枇杷とゆりの二種生けにしました。秋の夜の霧立ち渡りおほほしく夢にそ見つる妹が姿を　　　　　　　柿本朝臣人麻呂(万葉集)

2005.11.20

山茶花のつぼみ

　庭の山茶花のつぼみが赤く色ずいてきました。雪柳と小菊と一緒に生けてみました。朝から可愛い小鳥の軍団が来て珍しく、騒がしいほどに鳴いていたので、次の歌を載せてみます。妹が手を取石(とろし)の池の波の間ゆ鳥が音異に鳴く秋過ぎぬらし　　　　　　　　　　　　　　　　(万葉集)

2005.11.18

花梨の実

　今日、母が花梨の実を持ってきてくれました。我が家では毎年この時期に花梨の蜂蜜漬けを作ります。花梨の実をスライスして蜂蜜に漬けるだけで、一週間程で飲めるようになります。喉に良くって、お湯で割って飲みます。初期の風邪ならこれだけで治ってしまいます。一冬に沢山作って、３人の子供達にも送ります。末っ子の長男などは、高校生の時(今は大学生)は、風邪もひいていないのに、毎晩これを飲んでから勉強するのが日課となっていました。この花梨の実を飾ってみました。野路菊、初雪蔓、実のなった灸花をお籠に低く生けて一緒に飾ってみました。朝露ににほひそめたる秋山にしぐれな降りそあり渡るがね　　　　　　　　　　　　　　　　(万葉集)

2005.11.15

野路菊

　山の斜面に野路菊が咲き乱れています。我が家の庭の隅にある野路菊もようやく咲きました。野路菊といえば、純真な少女のイメージがあります。　この花を見ると中学生の頃、何度も何度も読み返した伊藤左千夫の短編小説「野菊の墓」を思い出します。女主人公、民子のイメージと野路菊が重なって見えるからでしょうね。主人公、政夫との淡い恋心が同世代であった私の心をとりこにしました。｢野菊の如き君なりき」という名で木下恵介監督により映画化もされているそうです。古いお話をしてしまいました・・・。お花は野路菊と紫蘭の実を掛け花に生けてみました。玉ならば手にも巻かむをうつせみの世の人なれば手に巻きかたし　　　　　　大伴坂上大嬢、大伴宿禰家持に贈る歌(万葉集)

2005.11.13

伊予水木

　今日は朝から雨で降ったりやんだりのどんよりとした空模様です。今頃降る雨を時雨と呼ぶんでしょうね。　伊予水木、菊、石蕗を生けてみました。花も葉もない今の時期の伊予水木は枝の繊細な美しさが引き立ち好きです。思はぬにしぐれに雨は降りたれど天雲はれて月夜さやけし　　　　　　　　　　　　　　　　　(万葉集)

2005.11.11

秋の香

　秋は空気が清みきって、空が美しくよい香りに満ちているような・・・万葉集のなかでは、笠立ててー松茸の姿をさし傘を地に突き立てたさまにみなしてー松茸を秋の香りの代表として詠まれています。皆さんは、秋の香というと何をあげられますか。高松のこの峰も狭(せ)に笠立てて満ち盛りたる秋の香の良さ　　　　　　　　　　　　　芳を詠む（万葉集）

2005.11.09

くるしま

　市内にあるお食事どころです。お玄関では秋のお花がむかえてくれます。山帰来を大きな壷にゆったりと生けて、萩と藤袴の寄せ植えの鉢。中に入っても季節の飾りつけを素敵にされています。　勿論、お食事は来島海峡の新鮮なお魚を中心に、とても美味しいですよ。いつでもご案内しますね。

2005.11.09

秋景色

　秋もほんとうに深まってまいりました秋の景色を水盤の上に・・・実のついた山査子、竜胆、杜鵑草をいけてみました。春は萌え夏は緑に紅のまだらに見ゆる秋の山かも　　　　　　　　　山を詠む(万葉集)

2005.11.04

石蕗

　１１月に入り、霜月といわれるだけあり朝夕、ぐっと冷え込むようになってまいりました。この時期、黄色の可愛いつわぶきのお花が野山を彩ります。天(あま)飛ぶや雁の翼の覆い羽のいずく漏りてか霜の降りけむ　　　　　　　　　　　　　　　　霜を詠む（万葉集）

2005.11.04

錦秋の秋

　秋も深まると野山は黄から紅へと色合いを濃くしていきます。柿は実をいただくのは勿論甘くて大好きですが、それ以上に柿の葉の色合いの美しさには心ひかれます。もみじとは又違った、色の深さがあり紅、黄、緑、茶色の織りなす、色の変化虫喰いの穴のある葉も、ちじれた葉もまた楽しいものです。今日は柿の照り葉、菊、紺菊、ほととぎすを使って投げいれ花にしてみました。秋山にもみつ木の葉のうつりなば更にや秋を見まく欲(ほ)りせむ　　　　　山部王(おおきみ)の秋葉を惜しむ歌一首(万葉集)

2005.10.31

ぬばたまの実

　我が家の檜扇にも真っ黒な実がなりました。かのこさんのブログででも取り上げていらしたので実がなるのを楽しみにしていました。紫の菊と一緒に生けてみました。この菊は紺菊、野紺菊、野路菊どれでしょうか２，３年前に京都に行った時、詩仙堂の近くで買ったものです。今の時期紅葉しはじめて綺麗だろうな、と詩仙堂に思いをはせつつ・・・万葉集ではぬばたまは枕詞として使われていて｢黒｣｢夜｣にかかります。｢ぬばたま｣そのものを詞んだ歌はないようです。ついでに｢あかねさす｣は｢日｣｢昼｣｢照る｣｢紫｣にかかる枕詞です。秋風の　吹き扱(こ)き敷ける　花の庭　清き月夜に　見れど飽かぬかも　　　　　　　　　　作者　大伴家持　　　　　　　　（万葉集）

2005.10.27

羽衣ルコウ草

　車を走らせていますと、目の前に小さな紅い花をちりばめたまさに、天女が羽衣をぬいで道端に置き忘れたのではないかと思えるような情景を目にしました。車をとめてみますと。この紅い花をつけた蔓草の群生でした。３本ほどいただいて、飾ってみました。名前はルコウ草のなかでも、羽衣ルコウ草、丸葉ルコウ草・・・・・厳密な名前は解りません、知ってる方がいらしたら教えて下さい！！！

2005.10.24

可憐ななでしこ

　今朝は秋晴れの気持ちのいい朝です。秋は各地で色々な催しが開かれていますが、今日は秋季県展に行ってこようと思います。うるはしみ我(あ)が思(も)ふ君はなでしこが花になそへて見れど飽かぬかも　　　　　　　（万葉集）作者　大伴家持　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

2005.10.21

なでしこの花

先週の金曜日から昨夜まで東京に行ってきました。娘二人のいきいきと働き生活している様子を見て安心して帰ってきました。帰ってくると、すっかり秋の気配が濃くなって我が家の楓も色ずきはじめています。ほっとして静かな朝を迎えました。朝ごとに我が見る宿のなでしこの花にも君はありこせぬかも　　　　　　（万葉集）作者ー笠郎女　　　　　　　　　　　大伴家持に贈った歌です

2005.10.18

木萩

　今年、我が家の庭に植えた萩３本の内３本目の萩名前は表示されていたのは図鑑にはなく、特徴を照らし合わせると「木萩」に間違いないと思います。この木は、少し大きく成長していたので、このお籠に生けてみました。しだの葉と竜胆と一緒に草深みこほろぎさはに鳴くやどの萩見に君はいつか来まさむ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（万葉集）

2005.10.11

京都のお食事処　「野あそび」

　息子が大学生で京都にいるため、時々出かけてきます。今回は主人が神戸で用事があるため、同行して一日だけ京都に来ました。「野あそび」は、気風のいいご主人と優しい笑顔の京言葉のおかみさんが迎えてくれます。京の町屋のたたずまい、京情緒のあるお店です。勿論、お料理は季節の食材をふんだんに使って手間ひまかけた上品なお味で美味しいですよ。お酒もご主人が選んで品揃えして、美味。　　場所　室町通御池上ル（西側６軒目）　　TEL　０７５－２５７－５８００　　営業時間　昼　１２：００～１４：３０　　　　　　　夜　１７：３０～２３：００　　休日　毎日曜日　　お料理　お昼のコース　２、１００円　３、１５０円　　　　　　夜のコース　　３，６７５円　５，２５０円　７，３５０円　　　　　　一品料理　　季節に応じて四、五十種類あります。　　席数が少ないので予約してから行かれた方がよいと思います。

2005.10.10

雨の京都

　「空庵」ガラスの茶室イタリアで開催された世界最大のインテリア見本市、ミラノ・サローネに展示されて話題になった「ガラスの茶室」が京都　清水寺の大講堂で再現されました。(10月８日から１４日まで展示されています。）　この「空庵」展示された後は、どこへ行くのでしょうか？静かな日本庭園、それも竹林があり小川が流れているそのような背景、その外界と一体化した中で、お茶をいただく・・・・・これは、私の願望です。　今日、１０月８日は京都は、あいにく朝からどしゃぶりの雨そんな雨も昼から小降りになりました。でも、雨の京都もいいですね東山の白川添いの道にでました、なんと、川の中に溝蕎麦が群生しています白川の清んだ水を、いっぱい吸って瑞々しくピンクの小さくて愛らしい、こんぺい糖のような形の花白川に華やぎを添えています。夏にはここを蛍が飛び交うそうです。

2005.10.10

萩の花

　ミヤマ萩に風知草を合わせてみましたミヤマ萩は葉が丸くお花が赤いので、とても可愛いく又美しい萩です。風知草は鉢植えにしていますが、毎年、初夏から秋にかけて、涼しげな姿で楽しませてくれます。今年は白萩をさがし求めた時一緒に、この赤い萩と白と赤のまだらの萩を求めました。草枕旅行く人も行き触らばにほひぬべくも咲ける萩かも　　　　　　　　　　　　　　　　　　（万葉集）

2005.10.06

風にゆれる尾花と秋の草花

　今の季節、車を走らせると道端の尾花が風にゆれてキラキラ輝きゆれる姿が音となり美しい交響曲を奏でるその様な風景の中に浸りきるそんな秋の日も深まってまいりましたね秋桜、杜鵑、ミヤマ萩、ひめつつじと一緒に道の辺の尾花がしたの思い草今さらさらに何をか思はむ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（万葉集）

2005.10.03

白萩

　蝶が飛んでいる様な形の小さな花が愛らしい、白萩。ずっと、さがし求めて、ようやく見つけました。まだ、小さな苗ですが、二枝、かわいそうだけど切って生けてみました。来年には我が家の庭で、大きく成長してほしいと願いつつ。　釣鐘人参と名前がわからないのですがしだの様な形をした蔓草と一緒に。我が背子がかざしの萩に置く露をさやかに見よと月は照るらし　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（万葉集）

2005.09.29

夏のなごりの高砂百合

　百合のなかでも清楚で好きです。夏の盛りには、あちこちで見られますが、1本、咲いていたので生けてみました。灸花の蔓と一緒に。　

2005.09.27

朝露のなかで生き生きと花開く露草

　今朝、窓のカーテンを開けた瞬間、目に入ったのが、この露草、庭のすみで乱れ咲いて、可憐な花を持ち上げて、鮮やかな青色を放っていました。はかなげながら、この小さな花は目を引くものです。この花は、庭に咲いているのが一番と思いますが、お部屋の中でもたのしみたくて生けてみました。　　鴨頭草（つきくさ）に衣色どり摺らせども移ろふ色といふが苦しさ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（万葉集）

2005.09.24

秋の野にあるように　　藤袴と竜胆

花は野にあるようにといわれますが、いつも、心がけて生けてはいますが、まだまだ、程遠いようです。今日は、うさぎさんも登場して、秋の野を描いてみました。

2005.09.22

中秋の名月

　今日は十五夜古来、日本人は月を愛でてきましたが、中秋のこの時期は空気が澄んでいて最も美しい満月が見れるということで平安時代初期にこの日、月を見ながら宴会をする風習ができたとのことです。　我が家も今夜は、父母と私達夫婦と４人で月見の宴（明日が敬老の日なので兼ねて）に近くのホテル（このあたりで一番、月に近い所、２３階です）に行きました。写真は、家に帰って、今、撮りました。

2005.09.18

紫苑と尾花

　紫苑の花は可憐な小さな花が、無数に集まっています。　それに、葉の美しさが加わり、一種で生けると、とても、すっきりとして美しい姿です。その紫苑の一種生けに何か加えてみようと、思い立ち、それなら、尾花しかない！と思い生けてみました。（あとで、尾花の穂が、もう少し軽ければと反省）　

2005.09.16

凛として咲くウォーターヒヤシンス

　布袋葵とも呼ばれるウォーターヒヤシンス１日花です。　我が家では１株だけ鉢に入れて楽しみます。この夏は３回、この凛としてあでやかな花を咲かせてくれました。以前、旅先で人工池に群生する、この花を見たとき、水面に凛として立つ姿に心を打たれ、又、張り詰めた姿の中にも癒されるものを感じたものです。それからというもの、夏になると、１株だけ買ってきて楽しんでおります。

2005.09.14

ドアホォンの下の小さな花

　1昨年の暮れ、父が１１０センチメートル程の大きな竹を切ってきてくれました。さて、私はこれを何に使おうかと、しばらく、考え、そうだ、これにお花を生けよう！！！と思い立ちました。その時は、梅や松を使いお正月の、大きな、投入れ花をいけたように思います。でも、そののち、これにはかわいい花が似合うと思うようになりました。今では、庭の片隅に咲いている花をこのお玄関に持ってきて、飾ることにしました。（花は、日々草、早乙女蔓、おみなえし、です。）早乙女蔓に関しては、通常の呼び名は意外な呼び名で本でも紹介されています。別名として早乙女蔓とありましたが、この花の可愛いらしさには、早乙女蔓はぴったりの名だと思います。

2005.09.12

乱れ草

　台風14号が各地に被害をもたらしましたが、被害に遭われた地方の方々には、お見舞い申し上げます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今日は、竜胆と杜鵑草の葉を合わせてみました。　

2005.09.08

秋の花

　秋の七草の一つ芒、尾花、乱れ草とも呼び名があってどの名も風情があって好きです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人皆は　萩を秋という　よし我は　尾花が末を　秋とは言はむ（万葉集）ともあるように私も何を一番に持ってくるかと問われたら、尾花と答えるでしょうね。　　他に野紺菊、藤袴も入れてみました。まだまだ、３０度を超える気温の中でも、お花は確実に季節をはこんできてくれるのですね。(花器は、地元砥部焼の作家篠原元郁氏の菊形壺です。）

2005.09.02

蝉と蛙のにらめっこ

今朝、洗濯物を干そうとおもい、２階の物干し場に行き、ふと、見ると、　　　２２日にも書いた＜さやさや木の葉＞の木の梢に、なんと、蝉と蛙が向かい合っていました。なんと、のどかなんでしょう。　

2005.08.29

硝子の水指

夏のお手前ー冷煎　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　氷を使っていれます。お茶の香りが清々しい夏の冷たいお煎茶です。　　　　この冷煎のお手前で使う水指ーずっと以前からほしいと思っていた硝子の水指ー先日、この写真の水指をお店でみつけて、これだわと思い、購入しました。家に帰って水を入れるとより一層、硝子の質感が増します。透明の硝子に竹彫の水指。竹林からの涼やかな風を感じる水指です。

2005.08.27

檜扇の花が咲きました

この檜扇は、ひょろひょろとしていて栄養失調のようで生けにくいのですが、可憐な花がちょうどいいところに開いたので生けてみました。　　　　檜扇の花は１日でしぼんでしまいます、でもつぼみがたくさんついているので、まだしばらく楽しませてくれます。　

2005.08.24

さやさや木の葉

写真の右にある細い木は、風で運ばれてきた種が芽を出したのか、５，６年前から、ぐんぐん伸びて、何の木かわからないので切ってしまおうかと何回思ったかわかりませんが、秋になるときれいに紅葉するので切れないでおいていました。それが、今年は背丈も我が家の他の木をぐんと追い越し、枝をはりめぐらして、居間の前のウッドデッキの上を緑の天井でおおいました。おかげで、今年の夏は涼しげに、さやさやとゆれる木の葉にずいぶん心癒されました。秋には、また紅葉して楽しませてくれるでしょう。

2005.08.22