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みかん日和。

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2007年08月21日
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カテゴリ:映画
久しぶりに、コレは『絶対』見たいぞ、と思った映画。
数年前、手塚治虫賞やら、文化庁の賞やらをもらったことで話題になり、
読む機会を得た。
正直、表紙の色はきれいだけど、
そんなに絵が今時な感じもしなければ、上手でもない。
でも、ページをめくると、
ぐいっと、引き込まれた。
悲壮な風情ではなく、日常を一生懸命生きる、
そんな若い人たちの姿、
読んでいてすがすがしい。
だからこそ、悲しい。

原爆、落とされた直後だけがつらかったわけじゃない。
今だって、そのつらさは続いている。
「幸せになる」
そのことに罪悪感・・・
なんでや・・・・。

原爆を落とした人たち、
そして、原爆をしょうがないと思っている人たちに
ぜひ、見て、そして、考えてほしい。

いまだに苦しんでいる人がいるんだということ。
被爆した当事者だけじゃない、
その子、孫までもが苦しんでいるんだ。
そのこと、忘れていた自分にも嫌気がさした。

映画もよかった。
美しい。
哀しいのだが、本当に美しい。

原爆は落ちたんじゃない、落とされたのだ。

皆実の言葉はいちいち、突き刺さる。
静かなやさしい口調なのだが、
確実に刺さる。

そして、
「幸せだった」と・・・。
もっと、長生きしてほしかった。
そして、もっと幸せな時間を過ごさせてあげたかった。

被爆者の悲劇の連鎖を断ち切りたかった、
母の気持ちも痛かった。

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麻生久美子さんという俳優さんがすごくいい。
この人を持ってきた監督、恐るべし。

漫画と映画、二つとも鑑賞して、
双方に欠けていた何かが発見できた気がする。
その何かが、今、ぴんと来ないので、
もう一度、漫画を読むぞ。
是非是非、皆様もご鑑賞ください、といいたい映画に出会った。


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うちの近所の映画館、
といっても一駅乗らねばならんのだが、
この映画館、曲者なのである。
悪い意味でなく、いい意味で。
いい映画だと、映画館の経営者が認めなければかけないのである。
逆に、いい映画だと、採算が取れなくてもかける、
そういう映画館なのである。
この映画もそう認めた映画で、四つ星評価ムービー。
最終上映は1300円になる。
私はその上映を狙って行く。
遅い時間なので、どうかなと思ったけど、
安いので、可!

3名さまご来場。
たった3名の客のために、
バイトの兄ちゃん1名。

天晴れな映画を上映し続けてほしいので、
応援の意味を込めて、
パンフレットを購入。
高いなぁ・・・700円。

でも、コレで、次の上映につながれば、私も本望なのである。





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最終更新日  2007年08月22日 18時51分41秒
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