風が強く吹いている。
風が強く吹いている三浦しをん原作の、箱根駅伝を目指す若人たちのドラマ。本を読みたいのが先で、ずっと図書館で狙っていたのであるが、気がつけば、図書館の本が、触れるのもつらいくらいのボロボロに変じていた。よし、購入だ!決意したものの、文庫で買うか、山口晃ワールド全開の大判の本で買うか。文庫だって山口ワールドじゃないか!?と言われるとつらいのだが、大判のほうが、好きなんだもん。で、映画である。正直、絶対見たいとは思っていなかったんだけど、ついうっかり、見たくなったのである。まず、すごいなぁと思ったのは、体型の変化。最初と最後で、形が違う。ランナーの形になっている。特にすごいなぁと思ったのはカケル役の林遣都青年。カモシカちゃんと呼んであげたいくらい。走ってる姿が美しい。そして、早いって違和感なく思えた。走るときに見る景色、そんなものない、と言ったカケルの台詞がしっくり来る走りっぷり。小出青年、今回のハイジもちょっとルーキーズの御子柴系。御子柴が歳を経て、さらにたくましくなった感じ。好青年を演じさせたら天下一品やなぁと。もちろん「キサラギ」のスネークさんも面白いんだけど。のだめの真澄ちゃんといい、いろんな顔があって、私は、楽しい混乱をこの人にはさせられている。今回は赤い衣装、小物がこの人のイメージだったんだろうか。とてもキュートな感じと、ランナー筋肉ムリムリな感じのギャップが面白かった。で、やっぱり、かわいいなぁ。大学生に見えないし。高校生にしか見えない・・・けど、ホントは、大人なんだよなぁ・・・。ストーリーは、もちろん、熱い。ただ熱いだけじゃない。まっすぐ、挫折もなく生きてきたそんな人たちだけじゃない。努力して、助け合って、そして友情を育んで・・・。仲間とつかむ勝利を目指す。あくまでも、仲間とつかむのである。ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、これぞ、ハイジの駅伝なのである。大切な仲間を守ろうとする熱さ、涙涙のである。ルーキーズから、小出青年演じる熱いキャラクターには泣かされ続けている。ホンマ、高校野球と駅伝は見てはならないkammakiのツボなのである。まんまとはめられてしまった、2009年なのであった。