みかん日和。

奈良国立博物館
「国宝　法隆寺金堂展」

日本最古の四天王降臨！
なんて言われたら、行かねばなりますまい。

オトコマエが4人も呼んでいるのだ。
コレに応えなければ「万年乙女（自称）」が廃ると言うものである。

孫を懐柔し、付き合ってもらうことにする。
お出かけして、鋭気を養わねば、
鼻から魂が急激に抜け出て、憤死してしまうかも、
ってなくらい、へこんでいる状況。

眠れない夜を過ごし、朝、8時出発。
ＪＲで奈良を目指す。
電車の中で出合った外国人ファミリー。
荷物を投げて、席取り。
かっこよすぎ。
そして、ワシらの前に座ったラブラブカップル。
朝っぱらから、目のやりどころに困るだろ？

ってな試練を乗り越えて、奈良国立博物館に到着。
列が出来ている。
しまったっ！と思ったが、
15分ほどの町で中に入れた。

で、四天王降臨！なのだが、
確かに降臨！！なのだが、スゴイ人なのである。
ものすごい距離が近いのである。
オトコマエ、ちょっとでも近くで見たい、
長く見たい。
それは誰もが思うことで、ついうっかり、手が伸びたりもする。
そうなると、ものすごいスピードで、影が動く。
「SP」がついているのである。
日本最古、世界遺産、国宝なのである。
福田総理も真っ青のVIPなのである。
誰が、SPだか、係員だか、はたまたボランティアだか・・・？？
いろんな人が入り乱れ、ものすごい状況なのである。

うっかり、質問してしまったら、
「ワタクシ、そういった者ではありません」
そう言って、怪しい動きの人を注意しに言った。
よもや、黒いスーツのオバサマがSPだとは思わないもの。

この展示を見るのに、たいした時間はかからなかった。
もし仮に、がらがらであったとしても、同じくだろう。
HPを見ていただければわかるのだが、たいした量の展示ではないのである。
一つ一つが、ものすごい迫力なのだが。
この料金設定は、キッパリ、警護料に違いないと思う。

もうひとつ、展示があり、建物をいかに表現してきたか、
そういった特集だった。
孫、オトコマエにも食いついていたが、
さらに、こちらに食いついた。
そして、自分の見解を述べる。

かしこいで！キミ！！

オバ馬鹿丸出しで、感動してしまった。

孫は、事前学習をしており、
仏像の作り方を研究していた。
寄木造だのなんだの・・・。

ワシ・・・小学校5年生の時、
ものすごいアホやったけどなぁ・・・。

如来、菩薩、明王、天、
コレに適当な説明を加え、常設展示を見、
外に出たら、もう、そこは盆地奈良の夏。

死ぬかと思った。