デトロイト・メタル・シティ
漫画原作の映画で、ポップな音楽が大好きなオシャレ青年(?)が、
うっかりブラック・メタルバンドのボーカルになってしまってというか、
されてしまってというか・・・。
そんな彼の波乱万丈な青春ストーリー・・・・
青春??
あまりにも気の毒である。
キノコちゃんみたいな頭をした、
いかにもボンボン風の優しい青年が
なぜ、ま逆な世界に引きずり込まれたのか??
まさしく運命のいたずらってヤツだろうなぁ。
「NO MUSIC NO DREAM」
その言葉が運命の歯車をまわす。
正直、面白いけど、それほど感動とか、
見てよかったなぁと思わないだろうと始まってすぐに思った。
ゴメンよ、松山君。
笑って終わりだろうけど、許してね、
ってなキモチで見始めたのだ。
彼の望むステキな世界があまりにも珍妙だし、
デスレコードの社長は怖いし。
怖いって、半端じゃない怖さだよ。
松雪さん、あの美しい顔をギトギトに化粧して、
ピチピチのミニスカに編みタイツ、
タバコの火を自分の舌やら、人の頭で消したりするし、
暴れまくるし、叫ぶし。
ヨハネ・クラウザー2世など、足元にも及ばぬわっ!みたいな怖さ。
正直に言っちゃおう。
あの松雪さんは一見の価値アリである。
ちょっと狂気じみているが、立派なドリーマーなのである。
言ってることは微妙にずれているけど、熱いのである。
いいぞ、社長!
キミの夢の手伝いは出来ないが、応援しているよ、
そう思いつつ、うっかり、ジーンと来てしまったのである。
イヤイヤ、松山君のことを語らねばなるまい。
うっかり、松雪さんに気を取られてしまった。
実は、オトコマエ松山君の真骨頂を見たことがないのである。
何故か、いつ見ても、松山君、変なのである。
ドラマ「セクシーボイス & ロボ」のロボも変な青年だったし・・・。
DMCのクラウザーさんはもちろんクラウザーさんだから、
マッドな感じだし。
「殺害するゾーーー」なんて叫ぶ人に、普通な人はいないですよ。
素の崇一青年は、キノコ頭がオシャレだと思ってるし。
あまりにも珍妙なポップミュージックを腰をフリフリ歌ってるし。
内股で走るし、変なことばっか言ってるし。
いわゆる体育会系男子ではないし、気色悪いし、
よくもまぁ、ここまで演じることが出来るのなぁ・・・と、感動。
どちらも演じることが出来るのは松山ケンイチだからこそなんだろうと、
妙に感動した。
結局のところ、
なんだかんだ言いながら、爽快なキモチで映画を見終えたのである。
スッキリした。
崇一にはひよこパンツの相川さんがお似合いなのである。
シアワセになって欲しいぞ、崇一くん。
ところで、淡路島が地図で表示されるのだが、
大阪湾を埋め尽くさんばかりの大きさで書かれていた。
それはそれは、ビックな淡路島。
そのいい加減さもナイス!
クラウザーさんに魂を抜かれてしまったので、
ポニョは見ずに帰宅。
・・・見られないかもしれないな。