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カテゴリ:音楽と映画と本と旅と友と
ジュリーが日本のデヴィッド・ボウイなら、それは日本のボブ・ディラン。 コテコテの岡山の田舎に居乍らにして、私達に遠い異国の空を見せてくれる永遠の旅人。 友部正人ライブが、まさかの津山市にやって来た。 私にとっては倉敷に居た頃に行ってから15、6年以来。 津山市でライブに行ったのは、かなり以前の亮太くん(小松)と、だいぶ以前の善朗くん(中村)だけ。これを逃すと、ここへ来るのは20年後とか、そうでないとか・・・。 動く絵を観ているような詩を唄う方なので、ライブの間中、子供ごころでキャラキャラと笑った。只一曲は、毎日殺伐とし過ぎる所為か、ふるふると顔面痙攣させつつ泣いてしまった。 「人には『おてほん』と言う本が至る所に何時でも何処でも有って、常に色々と教えるのだけれど、夢みる事はちっとも教えない」と、言う内容の自作絵本の原案を朗読された。 事実、誰も自ら創造するようにとは決して教えないのだ。 それが古本になる時代になったら、是非友人の古本屋さんに史料として陳列して頂きたい。 先週の神戸で再びお会いした浜野佐知監督とも少しお話したのだが、日本には誰も口に出さないし、目にはさやかに見えねども、きっぱりと不文律の様なものが有って、その意に反する事なく、与えられる役割に則した立ちまわりさえしていれば頭を叩かれる事はまず無い。 今更あらためて言う事でもないと思うが。 私は実践し始めたのがほんのここ6年くらい。田舎で生き延びる為の方法だ。 箱に入れたネズミの唯一の出口に、逃げようとする度に電流を流すと、開いていてもネズミは逃げなくなると言うではないか。 始めの2年で頭半分が白髪になったぞ。一つ嘘をごまかす度に白髪が一本増える計算だろう。 この季節は一日で一番好きな時間の暗い明け方に、蜩や蟋蟀が心地よく聞こえる。『こほろぎ嬢』じゃないけれど、それこそ自分が小鳥だかこおろぎだか露だか境界線がなくてもう最高。 覚醒して「ああ、地球の日本の岡山の人間の労働者」だったんだ、と一気にがっかりする。 逆境がどうであれ立ち位置を翻さないで頑張っておられる方は、私にとって天上の存在。 楽しい時間は終わり、その楽しかった分だけ少し哀しい気持ちで女中部屋に帰る事になる。 出かける前に小学校の時の味が懐かしくなって『バーモントカレー(ぜんぜん辛くない)辛口』を仕込んで、帰ってから食べた。 給料日なので肉入り。先月は苦しかった・・・。と、キュウリとオクラの酢の物シソトッピング。 純米酢が異様な加速度で消費されていく我が家なり。 下画像はキツネノカミソリとナツエビネ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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