我が家には猫が2匹いる。最初の猫は、わが子同然に可愛がった。
ところがもう1匹の子猫が我が家にやってくると、私の愛情はその子猫へ。
更に娘が生まれると、娘の世話で精一杯だった私は、猫たちは邪魔だと感じるくらい
になってしまった。
娘も2才になり、やっと私にも、猫をかまう余裕が出てきた。
2匹目の猫は、公園で拾われてきたくらいの人懐こさがあり、以前から娘とも、兄弟
のように遊んでいる。
しかし最初の猫は、長男の性質というのか、他の猫とか人間に自ら近づいていくとい
うことができないため、いつも家族の中で、仲間はずれになっていた。
その最初の猫が、1週間前くらいから頻繁に吐き、食欲も衰えてきた。
近所の有名な女医が経営する病院で見てもらっても、原因がわからない。
この猫は、病院キライでキャリーを見ただけで凶暴になるのだが、気持ちをなだめて
診察が楽になるよう、今回はダンボール箱に入れて行ったりしたのだが、やはり女医
さんには牙を向いて威嚇した。
もらった吐き止めの薬すら、吐いてしまうありさま。
食欲がないときは、無理して食べないで胃腸を休ませるとよい、と、以前参加した断
食合宿のときに言われたことを思い出して、人間も猫も同じことだろうと思い(女医
は同意しなかったが)、少しずつえさをあげるようにした。
残ったえさを、2匹目の猫が食べることのないように、最初の猫が食事をしていると
きには、ずっと目を光らせていた。
私の愛情とケアが、また以前のように戻ったためか、食欲は少しずつ回復し始め、も
う薬を吐いて以降、吐くこともない。
それどころか、昨日娘の昼寝中に、私がソファに座ってテレビを見ていたら、膝の上
に乗ってきた。とても珍しい。少なくともこの2年間は、この猫がそのように擦り
寄ってくることなど、皆無だった。
愛情に飢えていたのが、不調の原因だったのかもしれないなあ。ごめんね。