[出来事]の記事一覧 | 花ねこ*保護ねこ日記

ＦＯＲＴ　ＬＥＥ

ホテルでようやく無線ＬＡＮを借りてネットできるようになりました。フォート・リー（ニュージャージー州）、というところに居ます。このフォート・リーという土地。マンハッタン北端から車で10分程度で、G.W.ブリッジを越えた少し先に位置しているのですが、N.Y.市内でタクシーに乗って行き先を告げても、運転手さんも知らないくらいのところです。マンハッタンはすこぶる景気が良く、ホテルの稼働率も80～90％くらいと高回転だそう。物価は素晴らしいくらいに高く、ホテル宿泊費も高いそうで…国が出してくれる旅費などの関係もあって、どうやら郊外に泊まることになったみたいです。でも、部屋はシングルだし、クィーンサイズのベッドだし、泊まり心地は◎。今週はほとんどマンハッタンの南端で机上研修。来週、特殊病院＆施設の訪問があるそうですが、楽しみです。ＩＮＹってロゴの入ったおみやげ…至るところで見かけますが、あまりにベタすぎるので買いません。

2006.11.08

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そしてこんなときに

また２週間研修に行くことになりました。今度はニューヨークです。出発は11月4日だそうですが、内々にこの研修に私が行ける事を初めて聞いたのは先々週になってからでした。10月13日に「そら」を死なせてしまう2,3日前のことです。とても有難い機会を与えてくれた（今年は猫のことしかほとんどしてないのに…）とは思いますが、こんなにたくさんの保護猫がいる状況で正直焦ったし、また海外研修に浮き足立ってしまう私もいて、そんなことも「そら」への注意を散漫にさせてしまったと感じています。メールで無料見積もり＆予約を受け付けているペットシッター業者に問い合わせたところ、あまりに頭数が多かったためか、返事が返ってきませんでした。でも、ペットシッターを引き受けてくれる友人がいてどうにか助かりました。Nちゃん、本当に本当にありがとう。これでひとまず安心です。が、もし子猫の「ぴよ」♀と「よん」♂だけ「一時預かり」をしても大丈夫な方がいたら…幸いです。

2006.10.25

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ありがとうございます。

里親さんや里親希望さんをはじめ、いろいろな方からあたたかい言葉をいただきました。おひとりおひとりに十分な感謝の気持ちを伝えられないでいますが、とても励みになりました。本当にありがとうございました。あまり関係のない話ですが、今の仕事に就く過程で「死生学」というのにとても興味をもった時期がありました。私にとっての猫活動の動機付けのひとつには、そんなところからの影響もあるんだろうなと、ふと思いました。

2006.10.23

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「してやったってる」意識～人に押しつける人間たちの言いぐさ

夕刻，いつものとおりボイラーの猫たちにご飯をあげに行くと，見たことのない子猫が一匹現れて，遠巻きにこちらを見つめていた。あの子は何だろうなあと思いながらボイラー定住の猫たちにご飯を与えていたら，ボイラーのおじさんともうひとりの職員が子猫のそばに佇んで「もうお前はボイラーの子やなー」などと言いながらその子猫を抱き上げるのが横目で見えた。この人たちは普段，そこまで熱心に子猫にかかわろうとしていない。それだけに，何か意図がある（「何か」が何なのかは容易に想像できたけど）と感じたので，おじさんたちの様子に気づかないふりをして，ご飯を食べている猫たちの様子を見ていた。集まっていた猫たちがご飯を食べ終わり，また思い思いの場所へと帰っていったので，さあ私も帰ろうと思ったら，ボイラーのおじさんが「あいつら，ご飯をもらったらさっさと帰っていきよるなあ」と話しかけてきた。「猫ってそういうもんでしょ」私は言った。そして心の中では，人からご飯を与えてもらっているにしても，小さいときから”半野良”で外で生きてきて，えさを与える私もご飯時にしかそばにいないわけだから，人に必要以上に懐かないのは当たり前だろう，と思った。そして，ボイラーのおじさんたちは猫にご飯を与えると言っても自分のお気に入りの数匹にしかご飯を与えず，他の猫たちは追い払ったりしているわけなので，そりゃ人間に対して警戒心を解かない子がいて当然だろう，と思った。だが，おじさんはこんな他愛のない話をしたいわけではないことはわかっていた。こういう前ふりの会話で引き止めて，子猫の存在をアピールしたいのだ。子猫は，ボイラー室前の階段の中ほどに置かれた小さな浅いダンボールの中に座っていて，こちらをじっと見ていた。………………………。おじさんは話し出す。「この子猫，宿舎のところにいた子らしいんやけどねー。宿舎でこの子の面倒を見てた職員がおったんやけど，そいつが夜中に倒れて入院して，面倒見てくれる人がおらんようになったみたいやわ」「その職員は，昼間は宿舎前にダンボールを置いてこの子を置いていたみたいやけど，夜は宿舎野中に入れてたんちゃうかな」「よく人に慣れている子で，部屋の中に入れたら遊んで遊んでってかなわんねん（笑」「その職員が帰ってこないから，宿舎から坂をあがってここまで歩いてきたみたいやわ」「可愛い顔した男の子やわ」………だったら何？そう思いながらも子猫を撫でてみると，手を甘噛みしてきて遊んでくる。人馴れしていて本当に可愛い。罪のないこの子猫は。が。「おじさんが連れ帰ったらいいじゃない」おじさんの魂胆を感じていたので，そういって突き放した。「…そんなん連れ帰ったら，嫁さんが出て行くわ～」おじさんはそんなふうに言うので，「この子には飼い主がいるんでしょ。だったら一時預かりだけでもしてあげたらいいじゃないですか」と言ったら，「そうしてあげられたらいいんやけどな～…」そう言っておじさんは言葉を濁した。そのあとに続くはずの言葉を濁して。真剣な気持ちで何かしてあげたいと思っていたら，何か自分自身で行動することを考えるはずだ。おじさんが濁した言葉は「できない」ということか？物理的経済的精神的に「どうしてもできない」ことはあるだろう。でも，違う。この子猫は今日ここにやってきたばかりというから，このおじさんはそこまで考えて「できない」と言っているわけではないだろう。今日見た子猫の保護の問題を「できない」と即座に却下できるのは「何とかしたい」と真剣に考えていないからだ。つまり，おじさんが濁した言葉は「できない」のではなく「したくない」ということだ。おじさんの話のなかに見え隠れする意図に辟易しながらも，子猫に手をからめて遊んでいた。子猫は生後３，４ヶ月くらいのキジトラ。この子はほんとに人馴れしてる。緊急入院した職員は残してきたこの子のことをどう思っているのだろう…「その職員さんの容態はどうなんですか？」と尋ねると，「だいぶ重いんちゃうかなー…」とおじさん。「重いって…長期入院になりそうなんですか？おじさんはその職員と話すことができたんですか？」とさらに尋ねると，「そうなんちゃうかなー。（関係者が）詳しく教えてくれへんねん」とおじさん。………何だよ。詳しい事情も知らないのに，重いって決めつけるなよ。それとも「飼い主の状態が重いからどうにかしてあげてくれ」って言いのか？すると，もう一人のボイラーの職員が続けて「死んでしまうんちゃうか～」と笑った。……そう，こういうデリカシーのない物言いは，この職場では”フツー”のこと。それはこの一年半ここに勤めてきて十分わかっていたことだ。が，そんな一般社会とは異なる”フツー”のなかにどっぷりつかって，自分がどれほど幼稚な笑いを飛ばしているかわかっていないだろうこの職員を「可哀想」に思った。猫に餌を与えている職員たちが猫たちのことを「可哀想」に思う程度に。そしてこの職員は言う。「また連れ帰って里親さん探してあげてくださいよ」……何で？何で何もしていないあんたにそんなことを指示・提案されなければならないの？何もしていない，しようとも思っていないあんたに。そんなことを「人に偉そうに言える立場」に平気で立っているこの職員に怒りがこみ上げた。「人にそんなことを言う前にあんたが連れ帰ったらいいじゃない。何で押し付けるの？」そう言うと，その職員は「押しつけてへんがな。そっちが猫の里親探ししてるから言うてやっただけや」「何や。せっかく猫のことで話したってるのに。そんなんやったらもう話さんわ」と捨て台詞を残し，部屋に去っていった。”話したってるのに”この「上から目線」はいったい何なのか。年齢が上だからか？それとも自分がそれほどの人間だと思っているのか？

2006.10.12

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