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野の花も日々あれこれ考える

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2006年03月17日
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今日は娘の小学校の卒業式だった。
娘は4年生なので、在校生として式に出席し、お昼ごろ下校してきた。

二人でお昼ごはんを食べていたら、娘のお友達から電話が。
せっかく学校が午前中に終わったから、お昼から遊ぼうというお誘いだった。

娘は学校ではたくさんのお友達と遊んでいるようだが、放課後だれかと約束することはあまりない。
その理由の一つには、放課後は大好きな家と庭でのんびりしたい、と思っていることがある。
彼女は自分の父親が設計したこの家が大好きなのだ。
もう一つには、小さい頃から昨年末までバレエを週3回習っていたので、なかなか友達との都合が合わなかったこともある。

まあ、そんなわけで放課後にはあまりお友達と遊んだりしない娘なのだが、今日は珍しく気が向いたのか、
「お母さん、遊びに行ってもいい?」と嬉しそうだった。

少し遠くのお友達なので、待ち合わせの場所まで車で送っていった。5時くらいには電話をしてきなさいよ、と念を押して車から降りる娘を見送った。

そして一時間ほどたった頃、娘から尋常ではない様子の声で電話がかかってきた。
「お母さん、どうしよう…転んで歯が折れた!」

びっくりしてすぐに車で迎えに出た。走っている途中、頭の中には、口元からダラダラと血を流し、顔中擦り傷だらけになった娘の顔が、何度も何度も浮かんでは消えしていた。
心臓がドッドッドッドっと鳴っているのが感じられる。
一体何をして遊んでいたのか?!
一緒にいたお友達に転ばされたんじゃないのか?!
だいたい、なんでこんな風の強い日に遊びに誘ったりするんだ!
娘も娘だ。断ってうちでおとなしくしてれば良かったものを!!
…理不尽な怒りが頭の中でぐるぐる回っていた。

電話で指示した場所に行くと、娘は心配そうな顔の二人のお友達に付き添われて、半分泣いているような、笑っているような、妙な表情で立っていた。
でも、思ったほど顔に傷はないし、どこからも血は出ていないようだ。
お友達は二人とも、申しわけなさそうに、心配そうにじっとしている。
しかし事の顛末を聞くと、どうやら娘は自分で勝手に転んだだけだったようだ。

「どれ?みせてごらん?」
娘の、少しはれた上唇をそっとめくると、確かに前歯が一本、真ん中あたりで、ぽっきり折れたというよりは、スパッと切り取られたようになくなっていた。
目の前が暗くなったような気がした。
立派な大人の歯なのに…。女の子なのに…。どうなるんだろうか。

「折れた歯はどうしたの?」
黙ったまま握っていた手のひらをゆっくり開いて見せる娘。その手には小さな真珠みたいに見える白い歯のカケラが大事そうに握られている。

お友達にお礼とお詫びを言ってすぐに自宅へ戻り、近くの歯医者さんに電話をした。
上の子とダンナがお世話になっている、昨秋できたばかりの、近くの歯医者さんだ。

理由を話すと「折れた歯があるのでしたら、うまくくっつくかもしれませんので、できるだけ乾かさないように、牛乳か自分の唾液に浸して来てください。」と言われた。
そうか、乾かしてはいけないのか。しかし、冷蔵庫には運悪く牛乳がない。
「花子!その歯、口の中に入れたまま車に乗って!」
娘は、折れた歯を口に含んで、黙って車に乗り込む。
「飲み込まないように気をつけて!」

予約をしていないので(こんな理由なのでできるわけもないが)かなり待たされるのだろうと覚悟していたが、2~3分ですぐに呼ばれた。
運良くちょうどキャンセルの患者さんがあったらしい。
口の中に歯のカケラを入れたまま、娘は神妙な面持ちで診察室に入っていった。

それから一時間と少し。
「お母さん、どうぞ」と呼ばれて中に入ると、割と元気そうな娘がいた。
歯はなんとかくっつけてもらえたようだ。
パソコンの画像でレントゲンを見せてもらうと、折れたところにはっきりと線が見える。
だが実際に見るとしっかりとくっついているように見えた。折れた部分の色が少し違うが、あまり気になるほどではない。

でも先生のお話では、やはり一度折れたところはまた折れやすいので(それはそうだろう)、おせんべいをバリっと噛んだり、フランスパンを前歯で噛み切るようなことはしてはいけないそうだ。

帰りの車の中で娘は
「もう一生、固いものを前歯で噛んだらいけないんでしょ…あーあ、やっぱり遊びに行かなかったら良かったねぇ…お母さんとおうちにいたら良かった。」
としょんぼりと言った。
私は、迎えに行く途中ずっと自分勝手に憤っていたことや、「根拠のない八つ当たり」を娘に見透かされたような気がして、「そうだね」と答えるべきか「そんなことないよ、ちょっとぐらい(今回はちょっとぐらいのことではなかったが)怪我しても、いっぱい遊んだほうがいいよ」というべきか迷って、結局苦笑いをするしかできなかった。





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Last updated  2006年03月17日 19時47分08秒
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