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カテゴリ:実家(陽気な父・明るい母・おもろい妹)
帰省2日目。
実家ならではの朝寝坊(普段は5時50分に起きている私なのである。えっへん。)をしてごろごろしていたら、母が「朝ごはんができたよー。じーじも『あいつら早よ起きよったらええのに…』って待ってるで。」と笑って言うので、子供達を起こして2階のリビングに下りていく。 とりあえず、それぞれ「おはよー」「おはようございますー」「おはようさーん」と口々に挨拶したものの、太郎の様子がなんだかおかしい。 元々、ヤツは寝起きの良いほうではないので、最初はあまり気にも留めずにいたが、みんなが揃って朝ごはんを食べ始めた頃、ふいに元気のない声で 「ちょっとごめんやけど、ボク、もうちょっと寝てきてもいいかな…。」と言う。 うちの子供たちは、特に鍛えたりはしていないが、あまり病気をしない。 そして、ありがたいことに「原因もなくだるそうにゴロゴロする」ということが全くない。 しんどそうにしているということは、本当にかなり具合が悪いのだ。 横になっている太郎の様子を見ると、少し顔が赤いような気がする。 「しんどいだけ?頭痛いとか、気持ち悪いとかある?」と聞いてみるが、だるくてちょっとフラフラするだけで、他には症状はないという。 母に体温計を出してもらい、太郎に渡す。 電子音がなって、ぼーっとした目つきのまま私に差し出す。 38度8分。 うわあー太郎、熱があるでぇ…と言うと、じじばば花子の3人が同時に同じ高さの声で 「ええーーーっ!」 と言うので、ちょっと笑ってしまった。 いや、笑っている場合ではない。 日曜日で医者は開いていないのだ。 少し寒気がすると言っているところをみると、まだ少し熱が上がってくるのかもしれない。 熱があるとき特有の、輪郭のぼやけた顔をしている。 毛布をもう一枚かけて、部屋のドアを閉めた。 結局、ヤツは丸一日、せっかく楽しみにしていた実家でずっと眠っていた。 布団から出てきたのは、水分の補給とトイレの時だけ。 一日、なにも食べることができずに、グーグー眠った。 母が「こんなんあったけど、使えるかな…」と持ってきてくれたひえぴたシートは消費期限が2001年で切れていたが、とりあえず貼ってみた。 そして次の日の朝、少し顔つきがはっきりしたと思ったら、やっぱり熱は下がっていた。 近所の私がかかりつけだった内科に、母が太郎を連れて行ってくれることになった。 その内科は、私が子供の頃にもかかりつけだった先生が今もやっていらっしゃって、両親は今もよくお世話になっているようだ。 当時からおばあさんだった先生が、今はもっともっとおばあさんになっておられるのだろうなあと、ちょっと会いたい気もしたが、「孫を医者に連れて行く」という初めての経験に張り切っている母に任せることにした。 診断はただの風邪で、3日も薬を飲めばすっかりよくなるとのこと。 「先生が『男前やなあ』『背も高いなあ』って褒めてくれはって、おかあちゃんちょっと嬉しかったわー」とおばあちゃん先生のビジネストークにすっかりのせられた母は喜んでいたが、とにかく大したことがなくて良かった。 当の本人は、医者に行ったという安心感だけですっかり元気になり、「昨日の分までごはん食べないと…」なんて言っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年04月09日 18時29分05秒
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