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テーマ:中学生ママの日記(17700)
カテゴリ:子供にまつわるあれこれ
昨夜、ごはんを食べている途中に太郎がいきなり、普段見せないような真剣な顔で、
「あのさぁ、僕、今日大変なことやってしまって…」 と言い出した。 友達と二人でふざけながら、太郎が理科室のドアを開けようとしたところ、ドアの向こう側にいつもと違う置き方で机が置いてあり、その角にドアがぶつかって、一部に穴があいてしまったというのだ。 「ええーっ?!それで先生には話したの?」と聞くと 「うん。すぐにその友達と二人で担当の先生に謝りに行った。先生は『いいよいいよ、また板か何か貼っておくから』って言ってくれたけど…。」と言う。 そういえば、先日のPTA総会の時、教頭先生が「最近、学校の壁を蹴ったり叩いたりして壊す事件が続いています。あまり悪質な場合はご家庭で修理代を負担していただく場合もありますので…」という話を聞いたのだった。 どんなドアなのか、どれ程の破損なのか、太郎の話だけではイマイチ要領を得ないが、本人が「僕が壊してしまった」と言うのだから、とにかく一言謝っておかねばなるまい。 「明日の朝、お母さん謝りに行ってくるわ。」と言っておいた。 太郎は、私が謝りに行かなければならないと言ったことがかなりショックだったらしく、寝るまで「ごめんな。今度から気をつけるから…」としょげていた。 ちょっとかわいそうだったが、最近急に背が伸びた太郎に、自分が思っているよりも力が強くなっているのだから、物事をする時には加減をしなくてはいかんのだと言うことを分からせる良い機会だと思って「今回は誰も怪我しなかったから良かったけど、これからは気をつけるようにね。」と言っておいた。 そして今朝、教頭先生と担当の先生に謝ってきた。 担当の先生は「いや、あれはドアがぶつかるような場所に机を置いてあったことがそもそも問題だったんです。太郎君が悪いわけじゃないんです。気にしないでください。」と笑ってくださった。 私の横で小さくなっていた太郎は、やっとホッとした顔で「すいませんでした」と先生に謝り、私に「じゃっ」と小さく手を振って、校舎の階段を登っていった。 しかし、頼りにならなかったのは殿である。 昨夜、仕事から帰った殿に太郎が「実は今日…」と相談したのだが、ちっとも助からなかった。 建築の仕事をしているのだから、こういうときこそ何かこう…太郎の気持ちが軽くなるようなことを言ってやればいいものを、「最近の学校の建築でよく使われる傾向にある素材」について長々と説明が始まり、学校の修繕などに関わる建築業者の役所での手続きについてのレクチャーがあり、しまいには太郎の、壊したドアについての説明がはっきりしないことに腹を立てている。 いい加減にしたら?と声をかけようかと思っていたら、ふいに殿が 「ところで太郎、お父さんと映画のDVD見ようや。『ステルス』借りてきてあるからさ。」と誘って、二人は並んでテレビの前へ。 なんだかよく分からないが、この男もこれで一応気配りをしているつもりなのかもしれない。 いやいや、やっぱり、自分が映画のDVDを見たかっただけっていう可能性が高いかな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月09日 22時11分27秒
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