|
カテゴリ:うちの庭
私は人間がいい加減でテキトーなので、そういう主のもとでもちゃんとたくましく育つ植物しか育てていない。 だから、蘭とかバラとかはなんとなく敷居が高くて「あれは私にとっては育てる花じゃなくて、(誰かに)見せてもらう花」だと思っていた。 しかし昨年、ちょっとスケベ心を出した私は「これならもしかしたら私でも大丈夫かも」と思い、ミニバラを数株植えた。 最初、玄関の近くのとてもよい場所に植えたのだが、枝が伸びてきて初めて、非常にトゲの多い品種だということが分かり、子供達が引っかくと危ないのでという理由で、一転、庭の隅っこの草ボーボーで瓦礫がゴロゴロの場所に植え替えることとなった。 ところがいい加減な私の性格が災いして、私はその後そこにミニバラを植えたことをすっかり忘れてしまっていた。 肥料はおろか、この一年水もやった覚えがない。 品種の名前ももう思い出せない。 そういうモーレツに虐げられた環境のなかで咲いたのが、この画像のミニバラである。 スギナやギシギシや野生化したミントやコバンソウなどがわさわさと茂っている中から、つやつやとした濃い緑の葉をのびのびと広げ、かわいらしいつぼみをたくさんつけ、堂々と咲き始めたミニバラは、思わず笑ってしまうほどのたくましさだ。 娘の花子が小さい頃に、バレエの大きな公演で着たチュチュを思い出した。 たくましいところがまた、彼女にそっくりなので「hanako」と書いた小さなプレートをつけてやった。 バラの花が少し笑ったような気がした。 楽屋で出番を待つ6歳の頃の花子。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年06月03日 07時28分47秒
[うちの庭] カテゴリの最新記事
|